夜桜四重奏(第12話:最終話)
最後はヒメ(CV:福圓美里)の覚悟を見せてもらいました。序盤はひたすら頑固に、周りに助けを求める事すら出来なかったヒメが、円神(CV:関智一)という強力な敵と対峙することで、協力する、人に任せるということを覚えた。それでもヒメと秋名(CV:梶裕貴)にはギンの思い出があるから、その葛藤がストーリーを複雑に、そして重くした。
キャラクターの絵柄や最初の雰囲気から、もう少しハートフルストーリーなのかと思っていたんだけど、想像以上に重かった。ヒメが一回り大きくなったのに対して、秋名はまだまだ頼りないな~と思わせることも多かった。そもそも秋名は主人公?と思わせるくらいに影は薄かったので、秋名の視点というよりも第三者視点で、ヒメの視点で見ていたかな。
それでもヒメの視点で見ると、守る物が多すぎるけど自分に期待されている役割を何とか果たさないといけない、と自分を追い込んで失敗を責め続けるヒメを最後に救ってくれたのは、やっぱり秋名だった。マフラーを渡しに来たシーンがその象徴。それでも何処か救いようがない、やりきれない感じがどうしても残る。妖怪と人間をいろいろな物に置き換えるとさらに考えさせられる。
さて、映像や音声のクオリティはどうだったか。映像はやっぱりちょっと輪郭がボケたようなアプコンの影響は最後まで気になった。背景にしてもキャラクターにしても、薄い色を多く使っているせいか、ボケがより増長されたように見えてしまう。そこはちょっと残念です。一方でプレスコは効果絶大で、ちょっとした仕草からしゃべり方による微妙な表情の違いまで、というかそれを意識する必要もないくらいストーリーに入り込めた。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント