とある魔術の禁書目録(最終話)
▼厚みのあるストーリー
この作品の面白さの1つはなんと言ってもそのストーリー。科学と魔術、そして学園モノと「おいしいことろ」を集めてきた世界観に負けないワクワク感がたまらない。新しいキャラクターの登場と共にストーリーが進み、そしてまた新しいキャラクターが登場して事件が起こり、というのがこの作品の基本の流れ。そしてここに加わる欠かせない要素が当麻[ CV:阿部敦 ]の鋭い洞察。当麻が謎を解き明かしていく課程、そのスピード感。小難しい設定もスッと理解させ、その上で謎解きまで楽しませてくれるんだから、ファンタジー系の作品が好きな人にはまさにハマりどころでしょう。
▼魅力的なキャラクターたち
インデックス[ CV:井口裕香 ]に御坂美琴[ CV:佐藤利奈 ]、ステイル[ CV:谷山紀章 ]、アクセラレータ[ CV:岡本信彦 ]と、印象に残ったキャラクターを挙げればキリがない。それくらい登場する全てのキャラクターが「人」としてしっかりと描かれていて、そして意志と思惑を持って行動していた。正直、主人公とヒロイン以外のキャラがこんなに次々と思い出される作品はそんなに多くないですよ。全てのキャラクターが登場するべくして登場し、そして生きるべくしてこの作品の世界で生きている。ノンフィクションの中に息づくリアリティ。非科学が登場する作品では本当に珍しいくらい素晴らしい。
▼圧倒的な絵のクオリティ
バトルシーンでのキャラクターの動きと魔術によって動く多くの背景。例えばvsアクセラレータの時の鋼材、vsシェリー[ CV:渡辺明乃 ]のコンクリート。こういう細かいところの動きが圧倒的で、それでいて右腕一本で戦いを挑む当麻の迫力もある。一方で思わず口元が緩むインデックスの表情まで、全24話において全くそのクオリティが落ちることがなかった。本気のJ.C.STAFF恐るべし、です。ただ一つ、このクオリティをアナログでしか見られなかったが残念でならない・・・。
▼まだまだ終わらない
次回予告の代わりに外伝の「とある科学の超電磁砲<レールガン>」のアニメ化を発表!原作を知る友人に聞いてみたところ、原作ボリュームはそれほど多くないので今回の告知の方法から考えるとOVAで2巻~3巻程度のリリースが妥当な線じゃないだろうか。御坂が主人公のストーリーもなかなか面白そうだし、OVAならTVシリーズ以上のサービスカットもOK?一方で本編も明らかにまた続きがあるよ~という終わらせ方。TVシリーズになるのか、はたまた劇場版になるのか。超電磁砲の売れ行き次第だろうか。制作決定の発表が楽しみです。あとジェネオンさん、次のシリーズは是非TOKYO MXでもお願い。
▼アニメとしてケチの付け所がない
正直いってこの作品、完璧じゃないでしょうか。原作を知っていると「原作との違いが・・・」見たいな見方はあるんだろうけど、2クールのTVシリーズアニメとして考えると、ここまで全てにおいて圧倒的なクオリティの作品はそうそう無いですよ。
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