けいおん!:最終話(第13話)
▼純粋に楽しめる作品
とにかくほとんどの登場人物が最後は笑って楽しく音楽に向き合う姿が印象的だったし、心穏やかにしてくれた。ギターに出会った唯[ CV:豊崎愛生 ]を始め、軽音部での楽しさを知った梓[ CV:竹達彩奈 ]もそう。澪[ CV:日笠陽子 ]や律[ CV:佐藤聡美 ]や紬[ CV:寿美菜子 ]、そしてさわ子先生[ CV:真田アサ美 ]や憂[ CV:米澤円 ]まで。最初から最後までとにかく平和だった。
▼軽音部へのこだわり
CDの売れ行きを見れば4月新番で最もブームを生んだ作品と言って良いであろうけいおん。その割には演奏シーンがかなり少なかったり、CD売れてる割には劇中でのライブシーンはあまり多くなかったり。だけど楽器とか演奏シーンの描写、使われる楽曲の音とか、そういった部分にはかなりのこだわりを感じた。これがこの作品に人気が出た大きな1つの要因だったと思う。ヘラヘラした日常を送っているように見えて、みんな部活には真剣に取り組んでいるし、それを楽しんでいる。そんな日常を描くにあたっては、音楽の部分が適当だとがっかりだよね。
▼澪
個人的にも、そして世間的にもキャラクターの一番人気は澪だったようです。あのおどおどした性格とは裏腹にギターもベースもできる演奏の上手さ。そして何よりボーカルのパワー感。そういう意味ではキャスティングも実に見事にはまっていて、EDとなっている「Dont't say lazy」なんかは澪の雰囲気に実にピッタリの曲。軽音部の中でもやはりひときわの存在感を放っていたのは澪その人だ。だからといって、澪だけではこの作品が成り立たないのが実に絶妙で上手いところなんだけどね。
▼相変わらずのサイドカット
音の面では大満足なわけですが、映像面では相変わらず地上波はサイドカット。BSは16:9もSDコンバート後のアプコンと思われ、画質面ではあまり良くありません。それでもこれだけの人気が出たんだからTBS的にはしてやったりなんだろうけど、何もパッケージソフトのCMまで地上波ではサイドカットしなくても、と思うくらいに徹底的。デジタル全面移行にあたっては少しTBSのお偉い連中にも頭を冷やして欲しい。
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