CANAAN（第2話）

OPから唐突に始まったアルファルド[ CV:坂本真綾 ]の救出劇。犯罪組織「蛇」と対立するカナン[ CV:沢城みゆき ]という構図があるわけですが、かなり集中して見ていないと置いてけぼりになる展開だった。そして徐々に、いや、一気にこの物語の舞台と構図が明らかになってきた。

まずキーとなるのは「ウーア・ウイルス」だ。これがゲーム版の428とこのCANAANを繋ぐキーワードだろうか。単なる天然ねーちゃんじゃないと思っていたマリア[ CV:南條愛乃 ]にはウイルス感染と記憶障害の過去が。となればこのウイルス事件に関与していたのが「蛇」。カナンはこの事件に関連があって、マリアとの出会いはそのときのはず。後はあの「アザ」だ。あれが何を意味しているかは分からないが、マリアと御法川[ CV:浜田賢二 ]のホテルの部屋が荒らされ、ネガが奪われた理由はこれだろうな。

そんなわけで、一見置いてけぼりのこの展開。集中して頭をフル回転させて、そして思考を巡らせるとこの作品の主題、テーマ、コアの部分が一気に見えてくる何とも濃厚な内容。アルファルド、カナン、そしてマリアの3人の視点からそれぞれストーリーが集まってくる感じ。そして今回も実に良く動く。ストーリーの方向性の想像が付かないだけに、次回が待ち遠しい。

CANAAN（@TOKYO MX：デジタル） / アニメーション制作：P.A.WORKS