大正野球娘。:最終話(第12話)
▼最終話
朝香中との試合、いくら小梅[ CV: ]たちが猛練習をこなしてきたとは言え、さすがに勝つのは難しいかなと思っていた。それでも自然と桜花会を応援してしまう。晶子[ CV:中原麻衣 ]のピッチングに思わず熱が入り、同じ男の立場としては朝香中を応援してもよさそうなもんだけど、そんな気は全く起きなかった。合唱部の部員が早退してでも応援したくなった気持ちもよく分かった。最後は小梅の家族も応援に来てくれたし、ちゃっかり三郎[ CV:日野聡 ]ともラブラブに。しかし三郎は20歳設定で小梅が14歳か・・。ま、大正時代設定ですからアリって事で(笑)。
▼単純が故の面白さ
最初は全く期待してなかった。大正時代でしかも女の子が野球?よく分からない設定だなぁ。キャラありきのストーリーになるのか?という軽い気持ちで見始めたんだけど、回を追う毎にすっかり桜花会の野球に魅せられてしまった。変にキャラクターに媚びることなく、単純に野球に打ち込む女の子の姿を想像以上に真剣に描いてくれたことが面白さの理由だと思う。大正時代をどの程度再現していたのかは分からないけど、少なくとも今よりは遥かに男女の差が意味を持っていた時代だろうし、ましてや現代でも女子の硬式野球は一般的なスポーツではないことを考えると、小梅たちの置かれていた境遇はかなり特殊と言える。ちょうど9人集まるあたりはフィクションが故のご都合主義と見えなくもないけどね。
▼小梅と伊藤かな恵のハマり具合が凄い
他のキャラクターはさておき、小梅についてはもはや伊藤かな恵以外のキャスティングはあり得ないでしょ!という位に凄いハマり具合だった。小梅はこの作品の中でも数少ない笑いを提供してくれるキャラクターだったんだけど、「えぇ!?」とか「はぁ。」とかのちょっとした反応と相づちが、小梅の天然キャラを実に見事に表現していた。もうみんなどんどん小梅に無茶振りして!と言いたくなるほど、小梅の反応が楽しくて仕方なかった。ドラマCDでは高橋美佳子が演じていたらしいが、この役については絶対伊藤かな恵の方がハマる。再オーディションして正解だ。(個人の感想なので高橋さんファンの方お許しを・・。彼女を悪く言っている訳ではありません。)
▼野球にこだわった作画は見所あり
俺は特別野球が好きなわけじゃないけど、この作品でのピッチングやバッティングといった野球の動きは、実にリアルに作画されていると感じた。晶子も最初はへっぴり腰でいかにも女の子という感じの投げ方だったのに、最後にはサイドスローでしっかりと投げるようになっていて、練習で段々と上達していく様子も絵からうかがい知ることが出来た。キャラクターの作画も問題なく安定していたし、映像的にも見所は多い作品だった。難癖を付けるとすれば、サイドカットで派手に切り落とされたサブ主役級のメンバーと悪しきTBSのコンバートによりボケた輪郭という映像クオリティの低さか。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント