宙のまにまに:最終話(第12話)
▼最終話
天体観測の合宿も最終日。朔[ CV:前野智昭 ]と美星[ CV:伊藤かな恵 ]、そして姫[ CV:戸松遙 ]の関係にも変化はあるかな?と思ったんだけど、ラブコメらしくつかず離れずでエンディングへ。それよりも美星や朔の星に対する想い、同じ趣味を持った仲間との繋がりのすばらしさが強烈にメッセージとして残った。それはなにより、観測をしている時の美星を始めとした面々の幸せそうな顔、嬉しそうに星の事を語る時の満足感。寒空の下での観測ながら、ものすごく暖かいストーリー。最後には充実感が残った。
▼星が好き!
この作品を通じて感じるのは、おそらくこの原作者はものすごく星が好きで、今まで星空を眺めることで多くの物を得てきたんだろうなと強く感じた。その原作者の思いが美星に乗りうつっていたんだと思う。無邪気に星を見ることの楽しさで、父親を失った悲しみを乗り越えていく美星の様子には、痛々しさよりも前向きに生きていく力強さを感じた。
▼キャラクターのバランス
そんな星萌えな美星に対して、主人公の朔はあまり星に詳しくない。姫に至っては朔目当てで天文部に入る程度。このキャラクター感のバランスが実に見事。美星に影響されて徐々に星に興味を持っていく朔と、そんな朔にますます惹かれていく姫。そしてそんな美星を意識する朔とまったく無関心な美星。まにまにの登場人物は何か凄い才能を持っていたり、美男美女だったりするわけではない人が多い(姫除く)んだけど、みんなが打ち込める物を見つけてそこに一生懸命取り組んでいく。そんな学生の部活動のプラスの面を実にさわやかに描ききった。
▼OPナイス
OPは声優ユニット、スフィアの楽曲です。曲自体はアニメのOPらしく軽快なテンポと分かりやすいメロディライン。それでもこの声優ユニット独特の澄んでいるけどパワー感のある声の重なり。アニメを好きで見る人には結構ウケが良いんじゃないかと。作中ではあまりBGMは目立たなかったけどね。あとは映像面ですが、こちらも作画クオリティに問題なし。それほど動きの大いアニメではないけれど、表情とかデフォルメとかは意外と多い。そのあたりをきちんとコントロール出来てました。
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