かなめも:最終話(第13話)
▼最終話
最終話だからと言って何か特別なこともなく、お茶の水専売所としてはいつもの日常の風景が繰り広げられるだけ。かなめもらしい最終話で少しホッとする。別れがあるわけでもなく大きな事件があるわけでもなく、相変わらずかな[ CV:豊崎愛生 ]が前向きに頑張る姿を見て、よし!明日から仕事か・・・。という微妙なテンションになれること間違え無し。お金に律儀なのはいかにもかなっぽいし、最後にお目当ての日記帳が買えるだけのボーナスをもらって満面の笑みを浮かべるかなに癒される。そしてあの絵日記が「かなめも」ということで、最後にタイトルとつなげるところが上手い。
▼日常アニメとして文句なし
いわゆる平和な日常を描くアニメ、ジャンルとして確立しつつある「日常アニメ」だけど、この手の作品は1期に1本は欲しい。仕事やら何やらでギスギスした日常を過ごしていると、この手の平和な日常の風景のアニメって癒しとして心が求めるんですよ(笑)。かなめもの場合、登場するキャラクターには一癖も二癖もあるんだけど、総じてみんないい人。悪者はいないし、それに立ち向かう正義のヒーローもいない。だけどみんなお互いのことを理解して、そして励まし合って前向きに生きている。理想としてそうあるべきと分かっていてもなかなか現実の日常はそうもいかないからね~・・。1クールという短い期間で終わってしまうんだけれど、それもまたちょうど良いくらいの長さかも。マンネリ化しない、だけど大きな変化も無く平和に続いていく毎日。そんなイメージにかなめもはピッタリとはまる良作。
▼愛すべき登場人物たち
まずはなんと言ってもかな。はっきり言ってかなが沈んでいると見ている側まで気持ちが暗くなるよ。おばあちゃんの死と共に始まった専売所での暮らし。家具を持って行かれるタイミングで家まで無くなると勘違いして飛び出したかな。最初にどん底を見せられ、それでも専売所で頑張るかなの姿はまさに癒し!ちょっと抜けた天然キャラなところもまた可愛い。そしてそのかなを取り巻く代理[ CV:水原薫 ]、ゆめ[ CV:広橋涼 ]、ゆうき[ CV:遠藤綾 ]、ひなた[ CV:喜多村英梨 ]、はるか[ CV:堀江由衣 ]、美華[ CV:釘宮理恵 ]の面々。とにかく見ててホッとするし明るくさせてくれる人たちでした。
▼落ち着いた色
作画クオリティについては問題なし。全編をとおして画面から伝わる色のイメージがとにかく「柔らかい」ということ。背景も含めてとがった色、目に付く色が少なくて、これも平和な日常というかなめもの世界観にマッチしていた。意図的では無いにせよ、アプコンによるややボケた感じの画面がむしろこの作品ではエフェクトとして効果的だったかも。音楽も作中では良い意味で全く目立たず。全ての面で「平和だったな」と思える作品でした。
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