« NEEDLESS(第12話) | トップページ | 東京マグニチュード8.0:最終話(第11話) »

シャングリ・ラ:最終話(第24話)

▼最終話
結局、人に用意された理想郷=アトラスは國子[ CV:高橋美佳子 ]にとって窮屈な存在でしかなかったな。アトラスが機能しなくなり焼け野原となった東京。何もないからこそゼロから作り上げていける。それこそが國子にとって、そして残された多くの人にとっての理想郷、シャングリ・ラだったという結論。作中、正直俺にはリーダーとしてのカリスマ性を國子から多く感じる事はなかった。だけど何もなくなった東京をみて「これから」と國子が言ったとき、あぁこいつは器がでかいと初めて感じた瞬間だった。

▼國子は何故戦うのか
この作品、ストーリーの方向性は「正義対悪」の対決なんだけど、どうにも正義側に感情移入しにくい展開が続いた。もちろん正義側=メタルエイジなわけだけど、アトラスから見ればメタルエイジはテロ集団。原作をどこまでトレースできたかは分からないけど、メタルエイジがそこまで強固にアトラスに反抗する「理念」の部分までは、アニメでは描き切れてなかったと俺は思った。つまり対立構図となっている理由が分かりにくいが故、最大のポイントであった國子が戦う姿にも意味を見いだしにくかったということ。そして最後でようやくかいま見えた國子の器。これも途中まではイマイチ共感しづらかったことは否めない。

▼とにかく良く動く
原作イラストから比べても、國子を始めとしたキャラクターの多くは簡素なデザイン、より単調なラインにデザインされていたと思う。これはひとえに文章の中で縦横無尽に動き回る國子を、とにかく躍動的に画面一杯を使って動かしたい!という制作サイドの思惑があったと思う。現に色の塗りも含めて非常に単調なデザインで動きの少ないシーンではのっぺりした感じも。それが動きが出ると大きく変わる。重くて大きいブーメランが画面の奥から國子の力で目の前にドカーンと飛び出してくるような、そんな迫力が生まれる。時間と予算の制約が大きいテレビシリーズの中ではこっちに振って正解だと思う。

▼評価が難しい作品
作品としてのスケールも含めて、始まる前から期待していた作品の1つだったシャングリラ。終わってみてどうか?と聞かれると、なかなか難しい。モモコ[ CV:中田譲治 ]ミーコ[ CV:大塚芳忠 ]のようなネタキャラですら飲み込んでしまう世界観のスケールは凄いと思うし、アトラスにメタルエイジ、美邦[ CV:有賀由衣 ]様ご一行、さらには香凛[ CV:井口裕香 ]と様々な勢力が入り乱れるストーリーは実に緻密。その一方で特定の人物や組織に感情移入して見ることが難しいという側面もあったと思う。強烈な面白さは無いけど、かと言ってつまらないわけでもない。

シャングリ・ラ(@TOKYO MX:デジタル) / アニメーション制作:GONZO

|

« NEEDLESS(第12話) | トップページ | 東京マグニチュード8.0:最終話(第11話) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/524102/46240431

この記事へのトラックバック一覧です: シャングリ・ラ:最終話(第24話):

« NEEDLESS(第12話) | トップページ | 東京マグニチュード8.0:最終話(第11話) »