蒼天航路:最終話(第26話)
▼最終話
えぇ~これでお終い?もっと続けて欲しいなぁ、というのが正直な感想です。歴史物があまり好きじゃない俺にとって、歴史、それも中国の史実を舞台としたこの作品がもっと続いて欲しいと思うなんて、自分でも意外だ。その最終話は曹操[ CV:宮野真守 ]と文醜[ CV:宇垣秀成 ]の手に汗握る壮絶な戦い。最終話にもかかわらず最初から最後までこの二人の頭脳戦にすっかり見入ってしまった。そしてやってきた曹操の勝利、さぁいよいよ曹操と袁紹[ CV:てらそままさき ]の対決がやってくるのか!?これは第2期を期待せずにはいられない。
▼歴史に興味が無くても楽しめる
間違えなく歴史に興味があるか、三国志に興味があるか、そして史実を理解しているかどうかというところで、この作品の楽しみ方には差が出てくる。歴史に興味が無くて三国志も全く知らない俺にとっては、この作品はフィクションと全く変わらないとらえ方になるんだけど、これをフィクションとしても非常に興味深い内容だった。何よりもストーリーが非常に親切。俺みたいな人間でも興味がもてるように、基本的に歴史が派手に動く所を中心に物語を構成してくれている。もっと地味なそれでいて好きな人にはたまらないイベントはたくさんあるんだろうけど、華やかな部分を全面に出すことで最初から最後まで、飽きることなく楽しめた。
▼濃すぎる登場人物
その派手なストーリーをさらに厚化粧で彩るのが曹操を始めとした登場人物たち。とにかくみんな目立ちたがりで、その上頭脳派が多い。これが毎回の約25分間、この作品の世界観に没頭させてくれた。とにかく次に誰が何をするのか、全く予想が付かない。そう考えると三国志を全く知らない俺は相当に得してるかも。フィクションでは描くことの出来ない史実に基づく奇想天外なストーリーを楽しむことができて、さらにはおそらく過剰な演出になっているであろう登場人物の七転び八起きに一喜一憂する。ダブルで楽しめました。
▼マッドハウス+DR MOVIE
既に日テレの深夜アニメではお馴染みとなった韓国のDR MOVIEによるグロス請け。この作品もその典型で、おそらくマッドハウス自体はほとんど作画には関わってないんじゃないだろうか。日本の制作会社が韓国の制作会社にグロス請けで実質丸投げし、中国の歴史物を完成させる。なんとも不思議な構図ですが、とりあえず映像のクオリティという面では文句なし。やはりDR MOVIEのクオリティは下手な日本の制作会社よりもレベルが高い。なんとも悔しいというか、複雑な気分になる。
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