にゃんこい!:最終話(第12話)
▼最終話
一応ネコは絡んでいたことになるのか。結局のところ潤平[ CV:浅沼晋太郎 ]、楓[ CV:井口裕香 ]、そして加奈子[ CV:白石涼子 ]の関係は前にも進まず後ろにも進まず。あ、あと凪[ CV:小林ゆう ]もその中に入るのかな。ラブコメ作品の王道を行く終わらせ方でひとまず終了。どうもけんぷファーとコアとなる方向性が似てしまったせいで、少々存在感は薄くなった気はする。ま、でも今のところはこの4人はこのままの関係が居心地良いんだろうな。ちょっと温かく見守った気分に。
▼ネコアニメではないけれども
当初、もう少しネコが中心のストーリーになる作品だと勝手に思っていた。確かにネコは出てくる。基本的に潤滑油としてね。潤平と楓、時には潤平と加奈子、そしてまたあるときは潤平と凪の関係を前に進めてみたり、逆に戻してみたり。ネコに振り回されてる潤平の姿もなかなか面白いんだけどね。これが犬だとどどうしても「忠犬」のイメージがあるからそぐわない。もししゃべれたら人間に横柄な態度を取りそう、という意味でもネコという動物が選ばれたのは大正解だったと言えると思う。
▼登場人物の人間性は薄い
潤平にしてもそうなんだけど、この作品の登場人物は表面的な部分がメインで構築されている印象。だからどのキャラクターに入れ込んで見るというよりも、人間関係を含めた全体的な様子を俯瞰することで初めて楽しめる気がする。たしかに楓は可愛いと思うし、凪は濃すぎるくらいに濃いと思うし、性格や味付けそのものはみんな良い物持ってた。それでも登場人物との距離感はどうしても最後まで縮まらなかった。潤平の親父の年賀状で「2期」に触れてましたが、こちらは2期を作るならどう考えても新キャラが必要だな。そこに頼る安易な展開とか作品ではダメだと思うけども。
▼TBS製作
このにゃんこい!もけんぷファー同様に歴史に残る作品。けんぷファーのSD制作に対してこちらは明らかにHD制作。シャープな輪郭、くっきりはっきりの色と塗りつぶし部分のムラの無さ。既に他の局では当たり前のハイビジョンアニメだったけど、これでようやくTBSも並んだことになる。アニメ化される局がTBSだと映像的にがっかりが当たり前だったけれど、今までのラインナップやここ最近のブームとなった作品を考えると、TBSの力は無視できないだけにこれは朗報以外の何物でもない。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント