ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(第7話)
テクノロジーは失われても、人が長い年月をかけて築きあげてきた文化と風習は残り続ける。そして人の想いも同じように受け継がれていく。今まで「これだ!」というテーマがはっきりと見えていなかったソ・ラ・ノ・ヲ・トだけれど、今回でそれが明瞭になった気がする。
「戦争」がテーマになっていながら、これまで戦争がこの作品で重く描かれたことがなかった。それだけに、フィリシア[ CV:遠藤綾 ]の過去、ミネンランド戦線の記憶がそれを強く意識させた。そうだ、この世界では旧時代の戦争、そしてテクノロジーが失われた時代の戦争、2つの戦争があったんだ。地下鉄の駅に迷い込んだフィリシアが遭遇した、旧時代の戦争で死んだ兵士の亡骸。あまりにリアルなその作画に背筋がゾッとした。
果たしてこの2つの戦争は何故起こったのか。もしかすると、この作品中ではそれは明確に描かれないかもしれない。俺はそれもアリだと思う。この7話で感じたように、この作品の中心はやっぱり1121小隊の平和な日常だから。精一杯生きていくカナタ[ CV:金元寿子 ]たちの姿を見ていると、今回のような重いストーリーはかなりキツい。
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蝉の声が響く夏のある日。
どこか元気のないフィリシアを、カナタたちは心配そうに見ていました。
フィリシアの脳裏に浮かぶのは、かつての戦場での光景。
戦火のなか生き残り、瓦礫の山と化した街をさま....... [続きを読む]
受信: 2010年2月17日 (水) 14時33分
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戦場の記憶…フィリシアもハードな体験を持っているんですね。
セーズでは灯籠を流し死者の魂を慰める“フィーエスタ・デュ・ルミエール”が... [続きを読む]
受信: 2010年2月17日 (水) 23時05分
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第7話「蝉時雨・精霊流シ」
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受信: 2010年2月18日 (木) 00時59分
» ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第7話「蝉時雨・精霊流シ」 [のらりんクロッキー]
フィリシア戦場経験者だったのか
これまでがほのぼの展開だっただけに強烈なインパクトだったフィリシアの過去。
仲間が全員戦死とはヘビーだなあ…
しっかり過去の戦争も描いてきてたのには好感。
乗っていた戦車はタケミカヅチでいいのかな。
話が一枚の織物を作るかの... [続きを読む]
受信: 2010年2月18日 (木) 11時06分
» ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第七話「蝉時雨・精霊流シ」 [ボヘミアンな京都住まい]
Web予告と正反対なシーンで始まったので、一瞬番組間違えたかと思いました。フィリシアの過去の体験を採りあげて‘精霊流シ’の対象である死者に焦点を当てた、シリアスな重い内容のストーリー。... [続きを読む]
受信: 2010年2月20日 (土) 16時50分
» ◎ソ・ラ・ノ・ヲ・ト第七話「蝉時雨・精霊... [ぺろぺろキャンディー]
戦闘シーンらしきものからはじまる。フェリシアさんが吹き飛ばされる。アンナ少尉死亡。というのをフェリシアさんが思い出してた。ノエルとクレハが洗濯。カナタは、ナスに箸をさし... [続きを読む]
受信: 2010年5月 8日 (土) 17時02分
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