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クロスゲーム(最終話:第50話)

▼最終話
47話、ピッチング練習をする[ CV:入野自由 ]青葉[ CV:戸松遙 ]。光が嘘と宣言して誓った内容は3つ。160km投げる、甲子園に行く、そして青葉が好き―。光がホームランを打った瞬間、甲子園出場を決めた瞬間。青葉はどんな表情なんだ?それに対する答えは無かった。最大の見せ場の1つを想像に委ねるという何とも絶妙な演出。ここまで積み上げてきた青葉と光の関係、そして若葉[ CV:神田朱美 ]あかね[ CV:神田朱美 ]の存在があってこそ、成立する演出だったと思う。人前ではばかることなく、光の胸で泣く青葉の姿を見て、肩の力がスッと抜けたような安心感。最後の喫茶店での一コマも、クロスゲームらしい小技の効いた展開。

▼あだち充作品
俺の中で「タッチ」という作品の影響力は相当に大きい。初めて見たのは日テレで夏休みに再放送していた頃だけれど、達也と和也、そして南という3人の登場人物の恋物語に夢中になった。単にストーリーが面白いだけじゃなくて、達也の言葉の使い方とか試合の演出とか、野球に興味がない俺でものめり込める分かりやすい面白さがあった。そして今回のクロスゲームのアニメ化。原作は未読だったため、ストーリーや登場人物に対しては何の先入観も持たずに見ることが出来た。そしてタッチの時代から変わることのない、相変わらずのこの見せ方。間の使い方。思わせぶりな光の言葉。既に1話の時点で「俺が待ってたのはこれだ!」と断言できるクオリティ。最終話と原作の終了したタイミングから考えると、アニメのエンディングはオリジナルなのかもしれない。それでもあだち充作品の雰囲気を壊すことなく、甲子園での星秀の活躍を想像に委ね、光と青葉の関係が1つ上のステップに上ったところまでを描ききった。原作とアニメオリジナルストーリーの融合が見事に成り立っていたと思う。最終巻の17巻が発売されたら、全巻買ってみようかな。

▼光と青葉
ストーリーの中心は野球と恋愛。だけどやっぱり俺の中では後者をイチオシしておきたい。光はまだ若葉のことが好きなんだろうか?青葉は光の事を好きっぽいけど、どうなの?そんなもどかしい二人の関係が、一歩進んだように見えてはまた少し戻る。何度も言っているけれど、やっぱりお互いの言葉や態度という微妙な距離感を巧みな演出で表現しているところが、この作品の素晴らしいところだ。光は直接的に物を言わないけれど、なんとなくそれを醸し出す。青葉の態度はかなりぶっきらぼうに見えるけれど、周りの人から見ればそれは光だけに見せる青葉の素の部分だったりする。そんな様々な要素を少しずつ少しずつ積み上げて、そして最後には・・・やっぱり青葉はちょっとツンデレ(笑)。好き!って気持ちがストレートに決して前に出てこないのに、恋愛ストーリーが成立してしまうこの構成。実に見事だ。

▼原作に忠実な作画
1年50話の長きにわたって、かなり安定した作画を見せてくれたSynergy SP。グロス請けの回も結構多かったけど、比較的クオリティコントロールが出来ていたと思う。ちなみに、グロスの回は耳が必要以上に大きいのですぐ分かる。H2のアニメ化ではそのキャラデザにがっかりさせられた経験があっただけに、今回のこのクオリティと原作再現度の高さには大満足。野球のシーンも必要十分な作画で、ピッチングとかバッティングの動き・フォームもそれほど不自然さは無かった。素晴らしいストーリーをもり立てる素晴らしい作画だった。

クロスゲーム(@テレビ東京:デジタル) / アニメーション制作:Synergy SP

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