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戦う司書(最終話:第27話)

▼最終話
最終話にしてようやくハミュッツ[ CV:朴ロ美 ]が死に急いだ理由が分かったような気がした。この世界を救うために必要なこと、それは自分の死によってルルタの仮想臓腑に入り、そしてニーニウ[ CV:能登麻美子 ]を討ち滅ぼすしかない。最初からハミュッツにはそれが見えていたんだろうか。生きている者たち、死んでしまった者たちからの力を集め、最後はよりによってヴォルケン[ CV:中村悠一 ]の腕の中で、幸せに死んでいく。ハミュッツの本は消えてしまったけれど、その存在を記憶にとどめるマットアラスト[ CV:大川透 ]ミレポック[ CV:沢城みゆき ]の中でハミュッツは生き続けている。

▼難易度の高いストーリー
かねてから俺がこの作品に抱いていた印象は、やはりこれだ。分かりにくいのとは少し違うと思う。たぶん分からなかった所を記憶にとどめ、何話か見返してみたり、同じ話をもう一度見直してみれば、そのヒントはどこかに見えていたはず。それだけに基本1回しか見ない俺には、つねにいつも頭をフル回転させてないと入ってこない。特に登場人物が多いのが最大の課題だった。どうにも人の名前と顔と位置づけを瞬時に判断するのが苦手なので、こういう風にたくさんの人が登場する作品は、俺の一番苦手な作風だったりする。「これ、誰だっけ?」と一生懸命考えているうちに、画面では物語がどんどんと進行していく。結果的に世界観から置いて行かれるというわけだ。

▼作品のテーマは
最初、バントーラvs神溺教団の戦い、つまりは正義の戦いがテーマだと思っていた。だけどそれが違うのはすぐに分かった。じゃあ何がテーマなのか?それに気づくのがかなり遅れたのも、ストーリーの理解度を下げた理由かもしれない。この作品は、この作品の世界で生きる多くの人の「何かを、誰かを思う気持ち」こそが、最大のテーマだったんじゃないだろうか。人それぞれ、思う物や人は違うけれど、その根底に根付く気持ちは同じ。それがいろいろな人のドラマとなって紡がれていく。ノロティ[ CV:戸松遙 ]アーキット[ CV:釘宮理恵 ]のストーリーなんかは、如実にそれを表していたんだと思う。27話という変則的な話数を使ってでも描きたかったこの作品の世界観、最後は何となく俺にも理解できたような気がした。

▼重苦しい色の世界
ストーリーもさることながら、絵柄からもこの作品の世界に漂う雰囲気はヒシヒシと伝わってきた。とにかく灰色な感じ。何とも言えない閉塞感を感じる色合い。つまりそれこそ、この作品の世界に流れていた空気の色なんだと俺は思う。とにかく暗くて重い。全編を通して、心休まる展開は無かった。それによってテーマが大きくはっきりと見えてくるのかもしれない。派手さは無いけれど、この一貫した画作りの姿勢は、褒められて良いと思う。

戦う司書(@BS11) / アニメーション制作:david production

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