閃光のナイトレイド(第10話)
勲[ CV:平田広明 ]の揺さぶりに対して、動じることなく信念を持ち続けることができた雪菜[ CV:生田善子 ]。にもかかわらず、桜井機関はその組織としての体裁を徐々に崩していく。本来は桜井機関にとって敵となるはずの勲の存在に全て起因しているように思えてくる。クールで論理的な男だと思っていた葛[ CV:浪川大輔 ]が、まさか勲の側に着くとは。葛の中にある石原[ CV:磯部勉 ]という男の思想に対する絶対的な信仰心をうかがわせる。
果たしてその石原の思想である最終戦争論と、勲が目指していることが同じ所にあるのかは未だ分からないものの、今回の勲の行動を見ていると、それはイコールと思った方が良いようだ。そしてやっぱりと言うべきか、勲の中にある強力な兵器、それは核爆弾だろう。「鉱石」という言葉、そしてあの謎のプラント。核兵器は濃縮ウランを生成するところから始まるらしい。となれば、盗まれた鉱石はウラン鉱石で、あのプラントではウラン濃縮が行われていたと考えるのが自然だ。
とは言え、未だその段階と言うことは、果たして勲が雪菜に見せた光景は何だったのか?未来の光景か?だとすると、勲は近い未来に第二次世界大戦が開戦し、そして原爆の投下により日本が敗戦を迎えることを知ったと考えるべきだろうか。その歴史にあがなうため、核兵器を作ろうとしている。この方向性がいちばんしっくりくる。史実という背景があるが故、この作品のストーリーには真実味があるし、フィクションが故の予測不可能性が上手いこと絡まってきてる。
一方で今回は作画レベルが安定せず。基本はA-1 Picturesでの国内制作のようですが、角度によってキャラクターの顔が変わりすぎで、見てて落ち着かない。せっかくストーリーが盛り上がってきてるんだから、水を差さないように頑張って欲しい。
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