さらい屋五葉(第11話)
弥一[ CV:桜井孝宏 ]とマサ[ CV:浪川大輔 ]の立場、心の余裕は既に逆転してしまったと見て良さそうだ。「誠之進」としての過去から弥一が逃げ続けている限り、おそらくこの状況は変わらない。
ウメ[ CV:高塚正也 ]にはもちろんのこと、おたけ[ CV:大浦冬華 ]やマツ[ CV:内田夕夜 ]にまで「一言多い」とたしなめられるマサではあるけれど、それでも今のマサの多い一言には、重みがあるように感じる。それだけ今まで自分が自分の人生に悩んできて、決して振り返りたくはなかったはずなのに、それでも過去と向き合ってこれからの事を考えようとしているから。
おそらくはご隠居[ CV:宝亀克寿 ]が語ったと思われる「誠之進」の過去。仲間を仲間とも思わないその行動は、自分の心の中を探られまいとするための虚構なのか、それとも拐かしの末、家から見捨てられた事に対する恨みがこもっていたのか。今、弥一の心が揺れていることは分かる。しかし、その内面は相変わらず見えない。
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