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閃光のナイトレイド(第12話)

未だ完成に至っていなかった"新型爆弾"、[ CV:平田広明 ]がリットン調査団に見せた爆弾の映像の虚偽、そして勲が新型爆弾のターゲットとした都市。新月の夜に遂に最後の行動に出た勲の思惑を見て、初めてこの作品のタイトルの意味を少しだけ感じ取れた気がした。閃光、それは新型爆弾の光。ナイトレイドはおそらく造語だと思うんだけど、この新月の夜の暗闇と何か関係があるんじゃないか。

史実として上海に原子爆弾が落とされたという記録はない。じゃあ勲の企みは、[ CV:吉野裕行 ]たちの行動で阻止されるのか?しかし、その結果として日本は第二次世界大戦の渦中へ身を投じていくことになる可能性が高い。だからといって、勲の唱える抑止力のために多くを犠牲にするという思考は、とうてい受け入れられる物でもない。もはや世界大戦が避けられないという緊張感が嫌と言うほど伝わってくる時代の空気。誰にもこの事態は避けられないそんな絶望感すら見えてくる。

その諸悪の根源、勲に対峙することになるのは、どうやら雪菜[ CV:生田善子 ]の役目になりそうだ。しかし、雪菜の言葉が今の勲に届くとは思えない。雪菜の力では勲を力で抑えることも出来ない。一貫して貫かれてきたこの作品が抱えるこの「危うさ」がどんな形で完結するだろうか。こういう作風は凄く好きだし、危うさを残したままそれでも時代が進んでいく無常もまた俺の好きな世界観。今から楽しみだ。

閃光のナイトレイド(@テレビ東京) / アニメーション制作:A-1 Pictures

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