薄桜鬼(最終話:第12話)
▼最終話
千鶴[ CV:桑島法子 ]と一緒に伝令に行くと井上[ CV:小林範雄 ]が言い出した時点で、あぁこれはもう死亡フラグ確定と誰もが思ったに違いない・・。この12話でひとまず最終回という事は分かったいたけれど、2期の制作が決まっている事は知らずに見ていたので、このまま新撰組がボロボロにされて終わってしまうのかと思うくらい、全てが新撰組にとってマイナスの状況に。
そんな逆境でも、心強く頼もしかったのが土方[ CV:三木眞一郎 ]だ。土方が武士として「強い」という事はもう分かっていたこと。リーダーとして、どんな状況でも仲間がついてくる心の強さ。最近は2クールの放送時期を分割する作品が増えてきたので、中途半端に終わるのは致し方ないと思っていたけれど、薄桜鬼に関して言えばそれよりも新撰組の人の魅力に魅せられた気がする。
▼格好いい男の物語
女性向け作品となると、BL要素が無いといけないような空気になっていたけれど、この薄桜鬼はそうじゃない。男が見ても「この人は格好いいな~」と思える新撰組の浪士たち。そしてそれがこの作品の最大の魅力だ。日本史には疎い、というよりも嫌いな俺でも、この作品には共感するところが多かった。正義の御旗の元に幕府を守るため、日本を守るために立ち上がったはずの新撰組が、幕末の混乱の末に敵として追い詰められていく。それでも時代に流されることなく、閉塞感を打ち破ろうとする土方や千鶴に励まされる。
▼ストーリーには波が
とは言え、やはり女性向け作品だなと思うところがあったのも事実。新撰組が薩長と戦い、そこに鬼の存在が明らかになり、千鶴の怪我の治りの早さへの疑問。物語が大きく動く瞬間、そして動く新撰組。一方で千鶴の日常。そこには物語のヒントが多く隠されていたりするんだけれど、やっぱりここに作品の色が出るんだよね。俺にとってはこの日常が少々退屈なことが多かったかな。2期は江戸から明治に移るまさに激動の時代の物語、そんな日常の風景も一変してくるのかも。
▼DVDでのリリース前提の画質か
面白い物で、「男性もターゲットに入っているアニメ」「男性が主なターゲットのアニメ」については、昨今Blu-rayでのリリースが基本。対して女性をターゲットにしたアニメはBlu-rayでリリースされないことが多い。これはやはりハード所有率の関係を如実に表現しているんだろうか。この薄桜鬼もその王道を走るDVDのみのリリース。それ故に制作はSDのアップコン放送。それでも色のにじみとかボケは気にならず、暗い夜を舞台にした展開が多かったにも関わらず、画質は安定していた。作画については「んん?」というシーンもあったけれど、この作品の肝である殺陣のシーンは見応えがあってよかった。
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