化物語(第15話:つばさキャット 其ノ伍)
テレビシリーズ遂に完結!思えば1話の放送が2009年の7月。そしてこの15話が2010年6月25日に配信開始。足かけ1年にも及ぶ作品になるとは。
そのテレビシリーズの最後を飾った翼[ CV:堀江由衣 ]のエピソード。ブラック羽川の言葉は本当だったのか?翼の暦[ CV:神谷浩史 ]に対する気持ちは、どこまでが本当でどこまでが嘘なのか?翼の気持ちについての「答え」は確かに出なかったけれど、その気持ちを暦が受け止められたこと、そしてひたぎ[ CV:斎藤千和 ]への気持ちを再確認したこと。それは十分に意味があることだったはず。
街灯の下へ暦を呼び寄せたとき、ブラック羽川は敢えて影が出来るように、つまり忍が助けに来ることが出来るように暦を誘導していた。その事実がどういう意味を持っているんだろう。これは色々考えちゃうよね。そもそもあの場面で忍の名前を暦が呼んだ理由。これはおそらく忍と暦のエピソードを原作で把握していないと、分からない二人の結びつきなんだと思う。じゃあブラック羽川は何を思っていたのか?これは勝手な想像だけれど、ご主人、つまり翼の心の奥底にある強さが、暦の言葉によって目覚めたからと解釈した。
怪異に頼る自分の弱さに、翼自身も気づいていたはずだし、何とかしてその状況を変えたいと思った。「嘘がつけない」というブラック羽川の言葉を信じるのであれば、その翼の気持ちを見て見ぬふりをすることも出来なかったはず・・。
こうして終わって改めて思うところは、やっぱりこの作品が持っている力、とりわけ「言葉」の力の凄さ。膨大な量のセリフに込められた意味や思い。多くを語っているはずなのに核心からは敢えて遠ざかっているかのような、謎解きをさせるような言葉。特に翼キャットの場合は、いろいろな意味に取れる、いろいろな解釈が出来る言葉が多かったように思う。これは改めて原作を読んでみろ、ということなのかもしれない。
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