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劇場版『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』をみてきた

10092201 話題作なのでやはり見逃すわけにはいかない。劇場も満員御礼。さすがの人気だ。

▼来るべき対話
テレビシリーズからずっと語られてきたイオリア・シュヘンベルグ[ CV:磯部勉 ]の言葉。既に公開前から明らかにされていたことだけれど、その対話の相手はエルスという呼称を与えられた、人間以外の生命体だった。ストーリーの内容という点に置いては、結局のところそれをどう評価するのか?という点がポイントになると思う。そのポイントに触れる前に、作品全体の感想に触れてみる。

▼影を潜めるキャラクター
正直なところ、作品の性格上、女性向けにもっとえげつなくキャラクターを前面に押し出してくると思っていた。00のウリはイケメンガンダムマイスターであり、この作品を支えた層が求めている欠かせない1つの要素だから。それがどうだろうか。この劇場版では、キャラクターの会話や心理描写よりも、モビルスーツ戦の印象が非常に強く残っている。実際はそんなに多くないんだろうけれど、全上映時間の半分くらいがモビルスーツ戦だったかのようなイメージだ。

キャラクターの見せ場は少なかったけれど、それでも俺はこういうお涙頂戴系の演出には弱くて、刹那[ CV:入野自由 ]の回復を信じて泣きはらしていたフェルト[ CV:高垣彩陽 ]が、意識を取り戻した刹那を見つめる表情。こういうシーンには思わずグッときてしまう。いやぁ、俺って単純だな・・。

▼テレビシリーズクオリティ
映像面はどうだろうか。良くも悪くもテレビシリーズそのまま。HD制作のハイクオリティなテレビシリーズを見せられていたせいか、劇場版でもそれと同じレベルの物が出来上がってるな~という印象。劇場版ならではのメカの細かい描写とかは残念ながら無し。ありとあらゆる爆発がピンク色の似たような爆煙で済まされていたのにはちょっと白けた。

音響面ではドルビーデジタルの5.1ch仕様でテレビシリーズからはグレードアップ。平常時のシーンでは、日本の映画にしてはサイドチャンネルの使い方もなかなか上手い。一方でモビルスーツ戦のシーンでは、音がゴチャゴチャしすぎで、どの音を伝えたいのかイマイチはっきりしない。このへんがハリウッドの戦争映画とかは上手いんだよな~。日本のエンジニアも見習って欲しいね。

▼俺の思うガンダム
今までのガンダムシリーズを見てきた俺にとっては、やっぱりガンダムって戦争が1つのテーマだと思う。そこには人間の生の感情があって、綺麗事だけでは生きていけない現実がある。ときには理不尽な選択を迫られ、自分が生きるため、自分たちの正義を貫くために、非常な決断を下さなければならない。そこにモビルスーツというメカが加わり、ヒロインの女の子が加わり、ニュータイプ等の要素が加わる。俺の思うガンダムの根幹はそこだ。

こう書いた時点で、既に今回の00の劇場版がそれとまったく趣が異なることは明らかだ。結局の所、刹那がエルスとどう対話したのか、何を伝えられ、何を伝えたのか?その肝心の部分は描かれることなく、ラストシーンで上半身がエルスと同化した刹那と、年老いたマリナ[ CV:恒松あゆみ ]が描かれる。メッセージ性という点ではいろいろと感じるところはあるけれど、肝心な部分を描くことを省略するってのはいかがなんでしょうか。

「つまらなくはない。だけど、これはガンダムじゃない」ってのが俺の結論。10月に劇場公開されるガンダムUCの第2話が、結果的にますます楽しみになったことは付け加えておく。

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