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薄桜鬼 碧血録(第21話)

蝦夷地での土方[ CV:三木眞一郎 ]千鶴[ CV:桑島法子 ]の再会―。半ば約束されていた再びの出会いではあったけれど、もう二度と土方の元から離れないという千鶴の決意と、そして久々に見た土方の優しい目。二人の置かれた窮地を忘れて、少しの間だけ温かい心に触れた。

そう言えば、20話から時代は"明治"に突入している。今から約140年ほど前。武士が刀で斬り合っていた時代から始まった物語であることを思うと、時代の激流に飲まれているという表現がピッタリの状況。土方が千鶴を遠ざけようとせず、人目をはばからず抱き寄せるその行動から、間もなく別れが訪れることを悟っていると考えるべきだろうな。

「女性向け」というジャンルに対する抵抗は、少なくともこの作品については俺はもう感じてない。二人が寄り添いながら自分たちの信念を貫き、そして散っていく様を見届けたいと思っている。それはつまり、物語の終わりとしてはハッピーエンドじゃないのかもしれない。仮にそうだったとしても、最後までこの二人には同じ時を過ごして欲しいという気持ちになっている。

千鶴や土方のどちらかに感情移入して、という感じじゃないんだよね。第三者視点なんだけれど、間もなく訪れる歴史的な瞬間を、この目で見ていたいという気持ちなのかも。

薄桜鬼 碧血録(@TOKYO MX) / アニメーション制作:スタジオディーン

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