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劇場版『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』を見てきた

10122901 テレビシリーズから6年半、そして「RIGHT OF LEFT」から5年。蒼穹のファフナー劇場版を見てきました。東京では池袋のシネマサンシャイン単館上映です。なるべくネタバレの無いように感想を書いてますが、一部ネタバレありなのでご了承を。

▼圧倒的なシナリオ
冲方丁氏の脚本に終始圧倒される。フェストゥムと人類、悪と正義の戦いでは決してない。フェストゥムが来主操[ CV:木村良平 ]という存在を創りだしてまで、人類に伝えようとしたことは何か?操が求めた対話は人類に平和をもたらすものだったのか?何故、フェストゥムと人類はわかり合えなかったのか?考え出すときりがないくらいの疑問が次々と湧き出してくる。

この映画の根本的なテーマは何か?俺は人類の存在意義、人と人との繋がりだと思う。そのテーマが88分の映画に凝縮されて、そして一気に弾けて飛び出してくるような怒濤の展開。ファフナーという作品に心が震えた記憶がある人は、絶対に見逃してはいけない劇場版だと思う。

ちなみにこの劇場版が初見の人は完全にお断りの仕様。上映終了後、「最初から最後まで、全然意味が分からなかった」と言っているカップルがいたけれど、あの人たちはちょっと可愛そうだ。この極上のシナリオを堪能できてないんだから。

▼"生きる"登場人物たち
生きる事の意味、生きたいという人間的な欲望。生と死の間で葛藤する登場人物を描いたテレビシリーズ。この劇場版では、さらに生きることへの想いが強調されていたと思う。それはこの劇場版に至るまでのフェストゥムとの壮絶な戦いと、死んでいった仲間たちへの強い気持ちが感じられた。

そして見所は、やはり最後のシーンだ。一騎[ CV:石井真 ]総士[ CV:喜安浩平 ]が言葉を交わす。angelaの蒼穹がオーバーラップしてくる。あちこちで鼻をすする音が聞こえるくらい、それくらい劇的で、感動的で、そして涙無しには見る事が出来ない。クライマックス。

ところで、カノン[ CV:小林早苗 ]はTVシリーズのショートよりも今回のロングヘアーの方が可愛いな。

▼劇場版らしいハイクオリティな画像
フェストゥムとファフナーの空中戦、水中戦は圧巻の一言。3DCGの凄さをまざまざと見せつけられた。気がつくと食い入るように画面を見つめていた。スピード感、スリル、戦場の緊張感、生きる!というファフナー搭乗者たちの想いまでもが、画面からあふれ出してくる。

上映はフィルムではなくDLP上映。素材はBlu-rayかな?。最近はこの形態で上映するアニメが増えた。コストもフィルムより安いと思うし、最後まで映像クオリティが維持される。アニメとは映像的な相性も良いと思うし、DLP上映の増加は良い傾向だと思う。

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH / アニメーション制作:XEBEC

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» 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH [にきログ]
はい、ということで感想が遅くなりましたがファフナー映画版の感想です 正直言って時間が短い中でかなり詰め込んでる内容なのでぼーっと1回見てるだけだと見落としたり理解しきれない部分があったり なんで1...... [続きを読む]

受信: 2011年12月19日 (月) 14時57分

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