魔法少女まどか☆マギカ(新番組:第1話)
コミカライズが予定されているものの、企画としてはアニメオリジナルという言い方が正しいだろうな。かなり前から番宣が流されていて、気にするなという方が無理だった今作。
「あぁ、新房監督&SHAFTのアニメが始まったな」というのがアバンを見た最初の印象。それだけ特徴的な絵を作る人ってことは間違えないけど、何か他の作品を見ているような錯覚を一瞬起こした。
魔法少女モノと言えば、何よりも明るくて元気な主人公!そして不思議な小動物。魔法の杖に裸になる変身バンク、ライバル魔法少女などなど。必須でお約束でテンプレートな設定が次々浮かんでくるわけだけど、この作品はOPでそのイメージ(あくまでイメージ)を大きく覆す、ダークでヘビーな印象を植え付けてきた。「お、これは普通と何か違う?」という興味を持たせる。
それでもストーリーは自然とお約束の方向に向かっては行くんだけど、その根本のストーリーはもしかするとありがちな夢と希望を守る健全な推薦図書的内容とは、すこし趣を異にする可能性があるな。まずはまどか[ CV:悠木碧 ]が魔法少女に変身し、その役割と目的を告げられる所まで、あーでもないこーでもないと色々想像する楽しみを与えてくれそうだ。
意外なところでは、友達のさやか[ CV:喜多村英梨 ]まで魔法少女化するところだよな。普通は友達はもちろん、親兄弟にも魔法少女だってことはナイショなんだけど。
画作りは実に印象的。顔の二重線は意図的なんだろうけど、何か下書きが残ってるかのような違和感を感じる。慣れれば問題ないと思うんだけど、最初はどうしても気になる。バストアップ以上のアップシーンでの瞳の描き方も平面的でのっぺり見えてしまう。ハイライトがあると無いとではやっぱり全然違うよな~。手を抜いている訳じゃなくて、こういう演出なんだろうけど。
BGMの梶浦由記は大正解。彼女のBGMがこの作品が単なる魔法少女モノじゃないぞ!という雰囲気を感じさせるに一役買っていると思う。ちょっと意外だったのは悠木碧の演技だよね。こういう"普通のアニメ声"や"普通のアニメ演技"もできるのね。東京では放送時間の近いGOSICK―ゴシック―から続けてみると、凄い違和感を感じる。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント