放浪息子(第3話)
さおり[ CV:南里侑香 ]の修一[ CV:畠山航輔 ]に対する気持ちが痛いほど伝わってくる。だけど彼女は、それを素直な自分の言葉に乗せて、修一にぶつける事が出来ない。そして自分に気持ちを向けてくれない修一の態度に、よしの[ CV:瀬戸麻沙美 ]の存在に苛立つ。
修一を自宅に招くときの、照れながらも思い切って誘ったさおりの表情。結んでいる髪の毛を下ろして、クローゼットに並んだ洋服から、修一に似合う服を選んでいる時の嬉しそうな表情。普段からいつも素直な自分を出していれば、もっと人気者になれそうなさおり。だけどたぶん、彼女はそんな媚びを売るような自分自身が嫌いなんだろうな・・。クールなようでいて、彼女の心は思春期らしい危ういバランスで保たれているかのようだ。
一方でよしのは、いよいよ女の子から女に変わり始めた自分の身体に嫌悪。修一はそんなよしのの身体をうらやみ、そしてよしのは修一の身体をうらやむ。それが単なる中学生の爽やかな恋愛という関係ではなく、それぞれ"倒錯"した性へのあこがれという事実。そこにはゴールや解決策があるんだろうか?それが簡単には見えないからこそ、修一やよしのの表情はいつも何か思い悩んでいるように見えてしまう。
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