放浪息子(第9話)
あっという間に土居[ CV:吉野裕行 ]を見る目が変わった。8話で初めて登場した土居は、修一[ CV:畠山航輔 ]やよしの[ CV:瀬戸麻沙美 ]とは住む世界の違う人、普通の人だと思っていた。だけど違った。
元々、土居が修一に対してそういう気持ちを心の何処かで持っていたのかもしれない。ユキさん[ CV:本田貴子 ]との出会いが、その蛇口をさらに緩めたきっかけになった事は確かだろうし、修一も土居の言葉に自分の本当にやりたい事、心の内で秘めていた願望に突き進む。よしのの男子制服、千鶴[ CV:千葉紗子 ]への相談。修一のモノローグ、「だけど、高槻さんは―」
今回の修一の行動は、いろいろな物が積み重なって、そしてあふれ出した結果だと思う。だけど、修一はたぶん自分の行動を後悔していないし、多くの人から軽蔑の目で見られたとしても、おそらくそれを気にする気持ちよりも、これが本当の自分!という気持ちの方が大きいんだと思う。修一がよしのに抱いていた感情は、あこがれであると同時に劣等感に近い物だったのかもしれない。
この作品の登場人物を見ていると、常に深く深く考えたくなってしまう。深く考えすぎなのかもしれないけど、やっぱり表面的な言葉ではこの作品の面白さは見えてこない気がする。
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