インフィニット・ストラトス(最終話:第12話)
▼最終話
"福音"との戦い。この戦いは誰がヒーロー、ヒロインってことは無かったと言って良いだろうな。改めて自分が戦う理由を見いだした箒[ CV:日笠陽子 ]はもちろん、セシリア[ CV:ゆかな ]、鈴音[ CV:下田麻美 ]、シャルル[ CV:花澤香菜 ]、ラウラ[ CV:井上麻里奈 ]の5人と、一夏[ CV:内山昂輝 ]を加えた6人の勝利だ。
6体のISと派手な攻撃を繰り出す福音との空戦は、3DCGのメリットを最大限に活かしたスピーディで爽快な場面。見ていて明らかに分かる福音の圧倒的なスピードと火力に対して、各ISの特性を上手く活かして戦ったIS学園チーム。これまで積み重ねてきたヒロインたちとの物語を、このシーンにギュッと凝縮したような、それでいて戦いの緊張感も。前半は少しISのバトルシーンが少ないと思っていたけれど、徐々にISを使いこなしていく一夏の成長をしかと見届けさせてもらった。
そしてやっぱり一夏はファースト幼なじみの箒を選ぶのか!?と思ったところでおでこにゴツンと何かが(笑)。ラブコメのお約束らしく、ハーレム状態のままストーリーは終幕へ。キャラクターの面でも、ストーリーの面でも、綺麗にまとめたな。2期フラグは無かったと思うんだけど、Blu-rayのセールスもかなり好調のようなので、続編の制作は十分にアリでしょう。
▼お約束の題材
可愛い女の子に囲まれたハーレム主人公に待ち受けるラブコメ展開と、ISという独自のメカ。題材としては決して目新しくはないんだけど、お約束だから故に多くの人を引きつける魅力がある。ISはその典型的な作品だと思う。何よりキャラクターに頼りすぎないストーリーがちゃんとあって、そのストーリーの中でISが存在している必然性がちゃんとあって、そういった確固たる世界観の上に一夏や箒たちが存在している。フィクションの世界観における現実性。これがこの作品の面白さであり、夢中になれる理由だと思う。このバランスを巧にコントロール出来る作品はそう多くない。
▼お気に入りのキャラを決めて
ヒロインが5人ともなれば、やはりお気に入りのキャラを決めて楽しむのが俺なりのお約束。俺のお気に入りは・・シャルだ!この作品ではおそらく1番人気でしょ。ま~あの破壊力には敵わないよな。何気に自分の女の子の部分を武器にしたり、結構嫉妬深いところがあったり。そしてなんと言ってもあの甘えん坊な性格!完全にノックアウトされてしまいました。幼なじみキャラとしては箒もアリなんだけどね。ちなみにEDについてはやはり圧倒的歌唱力を見せつけてくれた1話の日笠陽子ソロバージョンが一番良かったかな。サントラには収録されているようです。
▼エイトビット初元請け
この作品は、新興プロダクションであるエイトビットの初元請け作品。12話通してのクオリティはどうだったか?キャラクターの2DCGとISの3DCGの融合という点においては、間違えなく合格点。カット割りも上手かったし、見せ方をよく分かっている演出との組み合わせでその力量もフルに発揮された。同じカットを使い回しつつ、それを感じさせない演出もGOOD。テレビアニメの作り方、制作期間を良く心得たアニメーション作りだと思う。
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