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「C」(最終話:第11話)

▼最終話
公麿[ CV:内山昂輝 ]三國[ CV:細見大輔 ]のディール。流石にラスボスとのバトルシーンは、気合いの入り方が違う。アセット同士の戦いも、そしてアントレ同士の戦いも。

一方で、三國の強大な財産を減らすためのインフレ策は、果たしてどこまで効果があったのか?そもそも公麿の資産も日本円だとするならば、公麿にも同じようにダメージになってもおかしくないんだけど。とは言え、俺自身は「結局最後は意地のぶつかり合い」みたいな展開は嫌いじゃない。ちょっとバトルシーンが長くでクドい気もしたけれど、それだけ三國が強大な敵だったという解釈にしておく。

しかし、結局のところ真朱[ CV:戸松遙 ]って公麿にとってのどんな未来だったんだ?三國のQ[ CV:後藤沙緒里 ]は凄く分かりやすかったけど、真朱の方は8話で思わせぶりなカットがあったのに、そこはネタばらし無しのまま。

最後の輪転機が逆転する場面も随分と引っ張った印象があるし、TV未放映の12話があるわけじゃなさそうだし、もう少し張った伏線を回収してくれても良かったように思う。そんな中、羽奈日[ CV:牧野由依 ]との新しい未来は、俺は気に入った。はっきりと見えない顔も含めて、演出も好きだ。

▼「金融」というテーマ
アニメしてはかなり異質。ヤミ金を舞台にした暴力団の抗争が・・・的な使い方じゃなくて、仮想現実というSFとあまりにも身近にある金を結びつける世界観。結論から言ってしまえば、やはりちょっともてあましたよな。最終話の三國との決着が、結局殴り合いだったことがそれを象徴している。挑戦的な作品だったし、新鮮な気分で見る事が出来たから、俺は作品としての評価を下げる必要は無いと思う。ただ「これなら金融じゃなくても、ストーリー成り立つんじゃない?」と言われれば、答えはYesだ。

▼テーマは小難しくても
どんなに聞き慣れない言葉がたくさん出てきても、この作品の主題は公麿の成長だ。それが分かりやすかったからこそ、金融の方がちょっと不発気味でも、俺は十分楽しめたのかなと思う。羽奈日っていうキャラがそれを分かりやすくしてくれた。ここでラブコメなら羽奈日が実は公麿が好きだったりするんだけど、普通に金持ちの彼氏がいて、そして最終的にも公麿になびかないという、ある意味でリアルな展開(笑)。だけど、最初の頃の公麿を考えれば、本気で未来のために三國にぶつかっていった公麿は、本当にたくましくなったと感じた。

▼演出の妙味
この作品、決して作画クオリティがものすごく高かった訳じゃない。だけど、金融街の異質で異様な雰囲気の表現とか、MIDASマネーの一見するとぎょっとしてしまう宗教的な雰囲気の漂うデザインとか、ストーリーを彩る数々の視覚的要素がとにかく上手い。時々3DCG化するアセットはやっぱりちょっと違和感あったけどね。これでリアル世界の背景とか街並みをもう少し頑張ってくれると、さらに良い具合だったのに。惜しい。

「C」(@フジテレビ) / アニメーション制作:タツノコプロ

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アニメ「C」を見ました。 フジにて 木曜深夜にやってました 定番となっている ノイタミナ枠のアニメですね 仮想空間でのバトルものでもあり 金融経済、金というものについて価値について・・・ かなり壮大というか 志しは高いアニメだったなぁと なんか すごすぎて ...... [続きを読む]

受信: 2011年6月30日 (木) 20時35分

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