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GOSICK―ゴシック―(最終話:第24話)

▼最終話
ただただ、見入ってしまった。戦争が人々から日常を奪い、そして一弥[ CV:江口拓也 ]ヴィクトリカ[ CV:悠木碧 ]の距離をさらに遠くしていく。ソヴュールという国の辿った運命をただ見守る事しか出来ない状態が歯がゆい。

もしかして一弥は戦場で命を落としてしまったのか?一弥から手紙を受け取ったヴィクトリカはどういう行動に出るのか?戦争の終結と共に迎えた二人の再会の瞬間。一弥の姿を見つけて身動きが取れなくなってしまったヴィクトリカと、聖マルグリット学園での日々とまるで変わらない笑顔を向けてくる一弥。

日本もソヴュールも、戦争で多くの物を失ったけれど、こうして終戦と共にここから再び始まる物語もある。必ずしもストーリーのハッピーエンドが、作品にとってもベストとは限らないと常々考えている俺だけど、この作品について言えば、とにかくハッピーエンドで良かった。一弥とヴィクトリカに平穏な日常が訪れたと信じたい。

▼一風変わった推理もの
最初はとにかく綺麗な映像とヴィクトリカのキャラクターに引き込まれたけれど、段々と作品のストーリーが飲み込めるようになってくる。そして徐々に、ストーリーはヴィクトリカの謎解きだけじゃなくて、ソヴュールという国や政治の大きな波に飲み込まれる。序盤から少しずつ伏線を張りつつ、終盤は一気に一弥とヴィクトリカの愛の物語へ。2クールの作品でありながら、1話1話に無駄がない。ぎっしりと詰まったこの作品の主題を満喫した全24話だった。

▼ヴィクトリカの魅力
最初はたんなる気むずかしい女の子だったんだけど、一弥と図書館で過ごす日々が、彼女にとっては数多くの書物よりも、そして多くの事件よりも有意義で面白い物だったはずだ。少しずつ心を開いていき、そしてそのたびに傷つくことを知り、それでも尚、一弥と一緒にいたいと願ったヴィクトリカ。ほっぺをふくらましてちょっとご機嫌斜めなヴィクトリカも、一弥を想うヴィクトリカも、全てが全て、魅力的だった。

▼圧巻の作画
ヴィクトリカと一弥の愛の物語を、その揺るぎないクオリティで演出し続けた。キャラクターの作画はもちろん、ソヴュールの街並みや聖マルグリット学園の雰囲気。そして閉鎖的で息苦しい図書館の中で、唯一光と開放感を感じる庭園。映像とストーリーの二人三脚で、作品としてのクオリティは非常に高いレベルに仕上がっていた。

GOSICK―ゴシック―(@テレビ東京) / アニメーション制作:BONES

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