ダンタリアンの書架(#9・第11話)
本の挿絵のような背景と、少し古くなった紙の上に描かれたようなエフェクト。いつもとは違うそのビジュアルに、「あぁ、おそらくは本の中の物語なんだろうな」という察しはすぐに付いた。余談だけど、むしろ最初からこの画の方が、作画の粗は目立たなくて良いんじゃないかと(笑)。
その本の中に現れた巨大な「羽虫」。アイラ[ CV:小林由美子 ]たちの世界では、人を食い殺し街を荒らす巨大は虫なれど、現実世界では単なる羽虫。このギャップを分かっているからこそのダリアン[ CV:沢城みゆき ]とヒューイ[ CV:小野大輔 ]の落ち着きっぷり。
果たして、今回の物語は本に書かれたとおりの内容だったのか?それとも結果として、本の内容どおりにダリアンとヒューイが行動したんだろうか?はたまた、そのイレギュラーなイベントが、本に新たな物語として加筆されたんだろうか?
いつもは難しすぎるか単純すぎるかで、あまり多元的な解釈を楽しむ余地を与えてくれないことが多い本作だけれど、今回は俺でもそんな余韻を楽しむ事が出来た。
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