輪るピングドラム(第17話)
多蕗[ CV:石田彰 ]の「高倉家には何の感情も抱いていない」という言葉を、すっかり信用しかけていた。あのときの多蕗の言葉には、嘘や偽りがあるとは思えなかったし、少し興奮気味だったゆり[ CV:能登麻美子 ]とは対照的に落ち着いていていたことが、それに拍車をかけたのかも。
果たして多蕗は、ゆりと陽毬[ CV:荒川美穂 ]が会う約束をしたことを知った上での行動なのか、はたまたゆりと示し合わせているのか。ペンギン帽が冠葉[ CV:木村昴 ]や晶馬[ CV:木村良平 ]に言った「大事なモノを失う」という瞬間が、近づいているんだろうか。
しかしだ。ここまでこれだけいろいろな仕掛けを用意してあって、さらには敢えて難解な路線を辿っているこの作品において。あの場面での「大事なモノ」が本当に陽毬なのか?それってこの作品においてはあり得ないくらい単純すぎないか?冠葉が勝手にそう解釈しただけで、決して「陽毬の命がなくなる」と言われていないところに、俺は意味があるんだと思う。
そもそも、晶馬が落下した後の冠葉の言葉を聞いている限り、冠葉はもうピングドラムとは何なのか、分かっているみたいだし・・。
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