ちはやふる(最終話:第25話)
▼最終話
いや~面白かった!千早[ CV:瀬戸麻沙美 ]はあんまりかるたをしてなかったし、太一[ CV:宮野真守 ]と新[ CV:細谷佳正 ]の恋も進展は無かったけど、何か充足感でいっぱいの最終話だった。
何よりも、これからさらに上を目指すぞ!っていう全員のまっすぐな気持ちが、画面からビンビン(死語)伝わってくる。このポジティブさと向上心こそが、千早たちを応援したくなる理由だし、気がつけばすっかり画面の中で手に汗握っている理由だ。
奏[ CV:茅野愛衣 ]の読手への険しい道のりも明らかになったし、宮内先生[ CV:藤田淑子 ]は最後に美味しいところを持って行ってくれるし、最後まで"面白さ"の耐えないストーリー。
原作未完ということで、原作のストックができた際には、是非ともアニメの2期を制作して欲しい。
▼かるたの魅力
「ヒカルの碁」同様、日本の伝統的な文化でありながら、普通の生活をしているとなかなか触れる機会が無い。かるたもその代表格だと思う。なにより俺は古典嫌いだったし、小倉百人一首は知ってるけど、すごーく昔に「坊主めくり(知ってる?)」とかをやったくらい。
そのかるたが、ここまで熱くて激しいスポーツだったとは。テレビのニュースで何となく見たことあったと思うんだけど、意識して見たのはこれが初めてだと思う。全く知らない未知の競技を題材にしたアニメに、まさかここまでのめり込めるとは正直自分でもビックリだ。
手に汗握る真剣勝負。圧倒的な力を前にした挫折。負けたときの悔しさ。野球やサッカーという普遍化したスポーツを題材にした作品と同じテーマでありながら、それとはまた全然違った面白さ。しかし言葉で説明しても、たぶん見てない人には分かってもらえない。とにかく、まずは見て!とお勧めしたい作品だ。
▼濃すぎるかるた部
残念美人の千早にはじまり、楓に「あんぽんたん」と評されるかるた部の面々。その5人の魅力が、決して重なったりぶつかったりせずに、ストーリーの随所で生き生きと躍動する。もちろん、健全な高校生ということで"恋愛"の要素もあるかな?と最初は思っていたけれど、蓋を開けてみれば意外とそうでもなかった。
なかなかかるたに戻ってきてくれない新にやきもきしたり、その場の雰囲気や感情にながされまくる千早にはらはらしたり。ま~安心して見ていられる試合なんて、1つも無かった(笑)。そしてそんな予測不可能なところが、ますます彼女たちを魅力的に見せてくれるんだよね。
▼最後の火曜深夜枠
1997年の「ベルセルク」からスタートした日テレの火曜深夜アニメ枠。その制作の多くを手がけたマッドハウス。惜しくもこの4月の改変で枠自体が消滅する。その最後を飾るにふさわしいクオリティの映像。かるたのスピード感と迫力、そして時には焦れるような緊張感。まったくかるたを知らない俺でも、夢中になれたその映像は、とにかく圧倒的でした。
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