あの夏で待ってる(第9話)
人を好きになるって、そういうこと。その気持ちが必ず成就する訳じゃない。そう、それは自分のリアルな体験として分かっている。心が繋がった瞬間の嬉しさも、そして自分の思い通りにならない切なさも。俺には、柑菜[ CV:石原夏織 ]の涙を最後まで見続ける事が出来なかった。
海人[ CV:島崎信長 ]がイチカ[ CV:戸松遙 ]のために、好きな人のために一生懸命な姿を見た時の、柑菜の心。自分の"好き"っていう気持ちはこんなに大きいのに、それが海人に決して届く事は無い。柑菜の心に痛みが、まるで自分の事のように感じる。
そんな柑菜の心を、イチカも感じたはずだ。自分の正体を明かし、それでも尚、この地球に留まることを選択した理由。イチカが分かってなかったハズがない。海人に気持ちを伝えれば、結果としていずれやってくるであろう"別れ"という、大きな大きな痛み。
果たして俺は、その瞬間を目をそらさずに見ていられるだろうか。その自信は今のところ無い・・。
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