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人類は衰退しました(最終話:第12話)

▼最終話
11話から引き続いて、わたし[ CV:中原麻衣 ]Y[ CV:沢城みゆき ]の学生時代のお話。前回で終わったかと思っただけに、これが最終話とは。

とは言え、ブラックユーモアよりもこの最終話は心がほんのりあったまるような、そんなエピソード。Yはともかくとして、巻き毛[ CV:金元寿子 ]はこれまで1度も登場してないから、卒業以来、ほんとに会ってないんだなぁとか思うと、ちょっと寂しくもあり。

それでも永遠の別れと思われたRYOBO230r[ CV:柚木涼香 ]とは、思わぬ形での再会。しかも中から出てきたのは、あの妖精さんときたもんだ。思えば学生時代のわたしは、妖精さんを"妖精"と呼んでいたけれど、おそらく"さん"がつくようになったのは、この1件が理由だろうな。

ストーリーが完結を迎えたという形では無いけれど、何か1つの区切りが付いたという意味では、良い最終話だったと思う。

▼時間軸の入れ替え
これは原作未読の俺からすると途中で気づかされることになるんだけど、この作品のシリーズ構成は、時間軸を相当バラバラにしている。もちろん、敢えてそうしているわけだけど、俺はこの内容なら普通の順番でも良かったのでは?と思う。

なんせ、物語序盤の作品へのとっつきにくさは、少なくとも一見さんに対するハードルを高くする要因だったと思うんだよね。あまりにシュールで冷静なわたしのキャラ設定とか、得体の知れない妖精さんが跋扈する世界に、突如として放り出された時のどうしていいか分からないあの感じ。

敢えてそれすらも楽しむ、という見方もあるんだろうけど・・。

▼深く考えずに
この作品のテーマだったり、作中のセリフなり現象なりは、いろいろと高尚な裏設定があったりするみたい。こういう言い方が良いのか分からないけど、俺はそんな細かいことはお構いなしに、そこそこ楽しめた。分かるところだけ、クスッと笑いがこみ上げる。そんな感じ。

まぁその反面、なんだかよく分からないエピソードもいくつかあったわけで。これがまぁ、最終話付近のエピソードとは対照的に退屈で退屈で・・・。1つの作品の中に、ここまで印象の違うエピソードが同居しているのもまた珍しいことだ。

▼メルヘンなのか?
作画の雰囲気、色づかい、背景とかは、"絵本の世界"に近いかな。原色系の色を抑えて、柔らかい印象の色が心を和ませる。そんな絵柄で油断させつつ、ストーリーはかなりエグかったりする。これも制作側の意図してる所なんだろうけど、このギャップにすっかりやられてしまったな。

人類は衰退しました(@TVK) / アニメーション制作:AIC ASTA

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