好きっていいなよ。(最終話:第13話)
▼最終話
最後のめい[ CV:茅野愛衣 ]の「好き・・・」がそのエコーと同じように、心に響いた。めいがどれだけ大和[ CV:櫻井孝宏 ]の事を好きで、そしてこれまでどれだけ多くの気持ちのすれ違いがあったかを見てきた。
めいが何も言わないまま、エンディングが始まってしまったから、「このまま自分の気持ちを伝えないのか?」っていう疑問がありつつ、まだ原作も続いてるようだしこれはこれでしょうがないかなって、半ば諦めてたところだったから、より強烈に刺さった。
しかし今回ばかりは、大和もかなりかっこ悪いところを見せてくれたな(笑)。単なるイケメン君じゃなくて、実は大和もめいのことになると全然余裕がないって事を、改めて分からせてくれた。まぁ知ってたけどね。まだこの2人のエピソードには前途多難が待ち受けていそうな気配が濃厚だけど、それはまた別の機会に見てみたい。
▼"恋"の物語
この作品のテーマは、恋愛の前者、つまり"恋"なんだよね。まだ愛までは届かないんだけど、「好き」って気持ちをどう伝えて良いのか、自分自身の心をどう整理して良いのか分からない。そんなもどかしい気持ちとのまさに戦いのストーリー。
少女マンガ原作ではあるけれど、男女問わずにこのストーリーのクオリティの高さには、納得じゃない?うわべだけの恋じゃなくて、めいや大和のその心の内、移り変わっていく気持ち。2人の人生の大きな転機に、自分も立ち会えたようなそんな満足感すら感じられる。
▼みんな欠点だらけ
大和やめいの大きな特徴って、やっぱりどこか短所があって、そしてそれがとっても人間らしいってこと。大和は今までが恵まれていた環境のせいか、最初のころはめいの気持ちを全然理解出来てなかったし、「分かろう」っていう気持ちもそんなに感じられなかった。
めいだってあまりにも卑屈になりすぎるせいで、かえって相手にも不快感を与えてしまう。特にめいの気持ちには、共感できる部分が多かったように思う。2人以外のキャラクターも含めて、どこか自分にもありそうなそんな欠点を持っている、愛すべき人間だった。
▼くどくない作画
少女マンガのキャラクターって、どうしても「くどい」って先入観があって、もちろん最近は全然そんなことないのは数多くのアニメを見てきて分かってるんだけど、それでも「これなら見られる」と思ってしまうのは、そういう理由からだろう。
この作品は、表情だけでキャラクターの心情描写を終わらせようとするようなことはしないけれど、それでもめいの照れた表情なんかは、抜群の可愛さだった。
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