革命機ヴァルヴレイヴ(最終話:第12話)
▼最終話
次のヴァルヴレイヴパイロットはアキラ[ CV:悠木碧 ]か!これは意外な展開だ。もうヴァルヴレイヴは残ってないのかと思っていたけど、6号機なる機体があったとは。しかもおあつらえ向きにアキラのようなタイプの人間に向けた能力が備わっている。
方やハルト[ CV:逢坂良太 ]の方は、やっぱりサキ[ CV:戸松遙 ]への哀れみからの「結婚」だったか。そりゃサキにもあっさりと見透かされるわな。そこで「ハルトが好きだから申し出を受ける」なんて選択肢があるわけもなく。
モジュール77はなんとかドルシアの侵攻を食い止めてはいるけど、人間関係は段々と複雑に絡まってきている気がする。そしてカイン[ CV:小野大輔 ]に至っては、もはや人間ですらないときた。前者は少々アレな展開になってきたけれど、後者の方はまだまだ俺は期待してるよ。
▼わかりやすい謎展開
日本語として少々矛盾してるけどね。「こういう伏線が盛りだくさんの作品ってお前ら好きだろ?」的な制作者の意図が、透けて見えるところが惜しい。俺は盛大に釣り糸を垂らしてくれる作品はそれほど嫌いじゃないけどね。
ロボットアニメとしてはもうありとあらゆるネタは使い果たしたんじゃないかと思うくらいだけど、それでもやっぱりバトルシーンの作り込みとかメカのリアルさとか、見せ場はたくさんあるもんだと改めて思った。ストーリーとしてそのロボットがオマケでもなく、かといって出しゃばってくる事もなく。
このあたりの絶妙なバランス感は凄くよく出来てると思うけど。
▼それほど深くはならず
俺が期待していた大きな要素は、やっぱり人間ドラマだ。ハルトやショーコ[ CV:瀬戸麻沙美 ]たちの微妙な年齢の男女がこういう形で1つの共同体、果ては国家を形作る。それが美談だけで終わるわけがないよね。
これだけの題材があればもっともっとドロドロとした深くて汚い、人間の本質をあぶり出すようなエピソードも十分に作れると思うけど、やっぱりそういうのはあまり望まれてないのかなぁ。だけどその割には人がたくさん死んだ気がする。そういう壁を乗り越えてこそ、人間としてものすごく成長できると思うんだけど。
▼サンライズの十八番
ロボット物と並んで、こういう学園ADV的な画作りって、サンライズの十八番だと思うんだよね。なによりもこの組み合わせ方が上手い。ロボットの大きさとか、そういう設定を作り込んだり、ヴァルヴレイヴだけじゃなくてドックとかカタパルトとか、そういう細かい部分の緻密さが圧倒的。
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