いなり、こんこん、恋いろは。(最終話:第10話)
▼最終話
いなり[ CV:大空直美 ]が神通力をうか様[ CV:桑島法子 ]に返すとき、同時にうか様との記憶も失ってしまうとしたら?それを考えるのはあまり意味のないことか。だけど、それでもいなりはたぶんうか様に神通力を返しただろうな。
そして詳細な描写はなかったけど、おそらく燈日[ CV:上田耀司 ]もうか様が見えなくなってるんだと思う。うか様といなりの関係はもちろん、燈日とうか様のちょっとだけ"恋愛"に進みかけた微妙な関係かどうなるのか、見てみたかったという気もする。
そして同じくいなりと丹波橋[ CV:岡本寛志 ]、墨染[ CV:野水伊織 ]と京子[ CV:池辺久美子 ]も「この後、どうなるんだろ?」っていうところでストーリーは終幕。続編を見たいと思う一方で、この何とも言えない余韻の残った状況もまた、悪くないね。
▼テンポの良いストーリーとキャラ
いなりのわかりやすい直球な性格と、"恋"というストレートなテーマ。中学生という設定もまた、恋愛の駆け引きみたいな物とは違ったわかりやすさで、スッと世界観に入れた。少女マンガ風の世界観だけど、たぶん年齢性別を問わず楽しめると思う。
そこに神通力と神様っていう和風なフィクション要素が加わって、結果的に作品としては面白さの引き出しがより多彩になった印象。ともすれば"幼い"っていう印象を持ってもおかしくないところだけど、これは原作の出来の良さなんだろうな。
そして初元請けとなったプロダクションアイムズもかなり良い仕事してたよね。色彩が鮮やかで、それでいて神秘的な雰囲気も。キャラクターも活き活きとしていたし、AIC時代よりもずっと映える画作りだと思う。10話という短い尺がちょっと惜しい。アニメオリジナルでもう1話、作って欲しかったな。
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