宇宙をかける少女

宇宙をかける少女:最終話(第26話)

▼じわじわと入ってくる
「ハイパーストラクチャーSF美少女アクション」と銘打たれたこの作品。前半の「ハイパーストラクチャー」の部分は、ブレインコロニーのことでしょう。舞-HiMEシリーズの印象だと、小原監督作品は単純な美少女アクションに加えて、プラスアルファの要素の使い方が上手い。今回はブレインコロニーがそれで、奇抜なネタアニメか?と思わせながらも、ストーリーを追う毎にその存在が大きくなっていく。軽い気持ちで見ていたのに知らず知らずのうちにストーリーの核に取り込まれていく。2クール26話の尺があるからこその見せ方だった。

▼中だるみなのか演出なのか
一方でこの展開が少々もどかしく感じることもあった。特に13話15話付近で中だるみ気配があったのも事実。なによりこの作品の場合は秋葉[ CV:MAKO ]が悩みならがも成長していく課程が見せ場の1つ。秋葉が停滞するとストーリーも停滞するわけです。どうも見せ場がない展開だなぁという内容の時は、秋葉の成長も思考もストップしている。そんな楽しみ方ができると、この中盤の見方も変わってくるか。「結局何が言いたかったんだ?」という印象を持ってもおかしくないのは事実。

▼秋葉とレオパルド
目標と自分の存在価値を見失いつつあった秋葉と自分探しをしていたレオパルド[ CV:福山潤 ]。この二人の達したところは何だったか?秋葉の場合、イモちゃん[ CV:野中藍 ]との絆を深めたことがその答えだったんじゃないだろうか。今まで自分がどれだけイモちゃんを心の支えにしていたのか、イモちゃんがいないことで「自分の道を自分で切り開く」という決心ができた。レオパルドが探していた本当の自分、それは自分の中にあるプリンスオブダークネス。その存在を認めそれに勝つことがレオパルドのゴールだったんじゃないだろうか。

▼登場人物
登場人物の性格は評価が難しいかも。後半だけ見れば比較的リアルな人間に近い、誇張よりも揺れ動きが印象に残っている。それでも振り返れば前半は笑いを取りに行く内容が多かったので、どうしても誇張が目立った気がする。この切り替えは「じわじわ」と言うよりは唐突だったと思う。映像面での注文は1話と同様。作画のクオリティは非常に高かったし、キャラクターデザインも良かった。アプコンの映像のボケがどうしても気になった以外は全編とおしてコントロールできていたかな。

宇宙をかける少女(@テレビ東京:デジタル) / アニメーション制作:サンライズ

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宇宙をかける少女(第25話)

いよいよクライマックスですか。ここ数話で急激に敵対関係が変わってきた。自己実現を成し遂げたレオパルド[ CV:福山潤 ]は完全に暴走。人類滅亡を目論んでいたはずのネルヴァル[ CV:銀河万丈 ]がそれを阻止しようとして被弾。正直この展開は着いていくのが大変だ。秋葉[ CV:MAKO ]にもそれは同じはず。

秋葉が迫られていた決断は、本来秋葉がずっと探し求めていた「自分にしかできない」ことのはず。それでも秋葉が決断をとまどった理由。結局今までは決断しないことで楽な方向を向いていて、それに気づかず「自分にはやることがない」と逃げていただけだった。何か決断が必要なとき、何かを犠牲にしてでもという決意がないとそれはなかなかできないこと。イモちゃん[ CV:野中藍 ]の秋葉を思いやる気持ちが、秋葉にそれを気づかせてくれた。

この作品、ここまで見てきて思うのはなかなかどうして、出てくる人間とブレインコロニーがみんなリアルに人間っぽい。主人公やヒロインという肩書きがピッタリはまるような、いわゆる「できた人間」が全然出てこない。だから、最終話を目前にしても誰も正義のヒーローになれてないし、みんなそれぞれ結局自分の正義を振りかざして戦っている。そんな何とも言えないもどかしい思いが常につきまとうんだよな。

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宇宙をかける少女(第24話)

ネルヴァル[ CV:銀河万丈 ]レオパルド[ CV:福山潤 ]の戦いという構図には変化がないんだけど、その内情が随分と急展開で予想外の方向に。そもそもこの二人が親子ときたか。某猫型ロボットのように同じオイルを使ってるとでも言うのか。(あっちは兄妹か。)「プリンスオブダークネス」に墜ちたレオパルド、いわば反抗期か?いや、むしろ今までの方が悪ガキだけど悪ではなかった分、タチが悪くなったと言えるかも。

そんな中、ネルヴァルにすら「お前は幼い」とばっさり切り捨てられたナミ[ CV:南里侑香 ]が哀れ。今まで良いように利用されていたということを果たしてナミは理解していたんだろうか?ネルヴァルが本気で自分を必要としてくれていたと思っていたのか?喫茶えにぐまでイモちゃん[ CV:野中藍 ]に吐露していたあの言葉を真に受けるなら、ネルヴァルに捨てられたナミの暴走はかなりの危険要素だと思う。かといってナミが秋葉[ CV:MAKO ]の言葉を聞き入れる雰囲気は無いし。。登場人物の中で俺が一番行く末を案ずるのは間違えなくナミだな。

ところで、ほのか[ CV:牧野由依 ]の「ぐっじょぶ!」は可愛かったな。

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宇宙をかける少女(第23話)

獅子堂姉妹の秘密がようやく明らかに。中でも高嶺[ CV:ゆかな ]を正気に戻してしまうほどの力があるナミ[ CV:南里侑香 ]のアンチQTは相当に強力だ。このナミ、そしてネルヴァル[ CV:銀河万丈 ]に反抗するための唯一の手段であるレオパルド[ CV:福山潤 ]の封印を唯一解除できる秋葉[ CV:MAKO ]の二人をネルヴァルが抑えようとする理由も分かるってもんだ。

そしてベンケイ[ CV:内田直哉 ]つつじ[ CV:沢城みゆき ]に取りに行かせたプロキシマの環は、巨大なQTローズを開花させることで、イグジステンズからカークウッド市民を守るために役だった。クライマックスが近づいて、次々と今までの伏線がつながっていく。そして秋葉がネルヴァルと戦う理由。復讐のためではなく、生きていたイモちゃん[ CV:野中藍 ]を救い、二人の日常を取り戻すためのポジティブな戦い。やっぱり秋葉にはこういう前向きな姿勢が似合うよね。

大方の謎が明らかになった一方で、何故秋葉とナミが「宇宙をかける少女」と呼ばれるのか?本当の核心であるこの部分はまだ謎のまま。果たして本編中で名家菜説明がなされるのか?それとも暗示されたまま終わるのか?

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宇宙をかける少女(第22話)

秋葉[ CV:MAKO ]がイジイジモードに突入してしまった。ここまで悩みはしながらも元気キャラだった秋葉の元気がないと、作品全体の雰囲気が沈んでしまうな。そんな秋葉を見捨てることなく励まし続けるいつき[ CV:遠藤綾 ]の姿を見ていると、この二人はいよいよ本当の友達になれたかな?と少し安心。両極端な性格の二人だから、お互いの姿を見ながら気づかないところで少しずつ成長していたのかもしれない。

さて、今回は地球に再び降りてきてアッという間にまた宇宙に戻っていたほのか[ CV:牧野由依 ]が実は一番おいしいところを持っていったと勝手に思っている。まずは久々の「なして?」。そして殴る気満々でボーリングのピンを手に取り、フォン[ CV:福山潤 ]を一撃に。ま~極めつけはQテクターじゃないポニテのほのかなんですけどね。

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宇宙をかける少女(第21話)

野村祐一氏の脚本パワーをまざまざと見せつけられた。ここまでシリアス展開での盛り上がり度ではそれほど高くなかったソラかけ。「死」の扱いについては人それぞれ思うところはあるだろうけど、それをさしおいても今回のエピソードは今までのソラかけの中でもベストと言って良いくらい、密度が濃くて心に響く内容。

ハコに入れられた秋葉[ CV:MAKO ]は、かつて自分が嫌っていた「誰かの敷いたレールの上を歩くだけ」の無意味な存在になりかけていた。それを目覚めさせてくれたのはイモちゃん[ CV:野中藍 ]。イモちゃんが無事なのかどうかは分からない。そもそも人間じゃないんだから、もしかすると記憶チップをサルベージして、、、みたいな事が可能なのかもしれない。それでもこの出来事が秋葉の意志の確率、つまり自分の信念を持つきっかけになるに違いない。

それ以外にも見所がたくさんあった。つつじ[ CV:沢城みゆき ]の行方不明。(次回予告には登場していた気配なので、おそらく無事みたい。よかった。)高嶺[ CV:ゆかな ]ナミ[ CV:南里侑香 ]の戦い。どうやら高嶺は元に戻ったっぽいけど、ナミの方は地球に落ちるのか?「えにぐま」はどうやらネルヴァル[ CV:銀河万丈 ]の中にありそうだけど、えにぐまの無い「プロキシマの環」は何に使うのか?

20話感想の予想どおり無事だったナミの目覚めた場所。ここはもしかしてえにぐま?あってる?やっぱり!そしてハコの復旧パスワード。この文字数は・・・「宇宙をかける少女」じゃない?でしょ?やっぱり!という敢えて気づかせてストーリーに引き込む演出も多数。それでも宇宙をかける少女の意味はまだ分からないし謎は山積みなんだけど、今回はとにかく充実した気分。

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宇宙をかける少女(第20話)

おいおい、ナミ[ CV:南里侑香 ]大丈夫か?なんかグッサリ刺さっちゃいましたけど。おそらく肩に刺さっているので急所は避けているから、急いで止血&輸血をすれば助かると思うけど・・。あまりに調子に乗りすぎだからどっかで痛い目に遭うだろうなと思ってはいたけど、まさか物理的に痛い目に遭うとは。16話での晶、そして今回のベンケイ[ CV:内田直哉 ]。ここまでグッサリ刺さっちゃうシーンは何回か出てきていたんだけど、いずれも生身の人間ではなかったので今回のグッサリは衝撃が大きかった。

そのナミと対峙するはずだった秋葉[ CV:MAKO ]はまだハコから出てこられないな。そのぶん、今までは「暗躍」という言葉がピッタリだった風音[ CV:田村ゆかり ]が表に出てきた。つつじ[ CV:沢城みゆき ]をつみれとか真面目に言い間違えている姿が妙に面白い。そのつつじもベンケイと共に実はストーリーに深く絡んできそうだ。プロキシマの環をとってくるというお使いを頼まれたわけですが、あそこには「喫茶えにぐま」は無かったんだよな?それでもレオパルド[ CV:福山潤 ]にとっては重要アイテムのようです。

ところで、20話にはもう1つかなり大きな見どころがありました。そう!帽子を脱いでベッドに横になるほのか[ CV:牧野由依 ]です。公式Webサイトでの人気キャラ投票でも「隠れポニテ」が1位の理由の1つとかなってましたが、髪を下した状態のほのかのビジュアルは超貴重ですよ。願わくば横になってるだけじゃなくて起き上がって欲しかったな。そもそもあの帽子にあの量の髪の毛はどうやると収まるんだろうか。これこそ「なして?」

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宇宙をかける少女(第19話)

レオパルド[ CV:福山潤 ]があっさりとベンケイ[ CV:内田直哉 ]からミラー2枚を奪還してしまった。1枚だけ残ったミラーも含めて、もうちょっと何かの伏線を期待してたんだけど、1話限りのネタだったようです。ブレインコロニーの中ではネタ度が一番高かったのがクサンチッペ[ CV:田中理恵 ]なんですが、そのクサンチッペの体内(?)のは大量のハコ!テラアブダクションで連れ去られて「住人」にされる、ということの意味が明らかになりました。

クサンチッペが言うところによると、この箱でろ過した人の意志がブレインコロニーのエネルギーであり強さであるということですが、そうなるとレオパルドの地下にも同じような物があるのか?それともレオパルドのエネルギーは何か別のモノ?そしてこの状況における「宇宙をかける少女」の意義と役割は?ネルヴァル[ CV:銀河万丈 ]秋葉[ CV:MAKO ]ナミ[ CV:南里侑香 ]に何をさせようとしているのかは、未だに良く分からない。いよいよストーリーは核心へ、という雰囲気です。秋葉はちゃんとハコから出てこられるんだろうか?以前のウダウダ秋葉に戻ってしまわないだろうか。

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宇宙をかける少女(第18話)

ベンケイ[ CV:内田直哉 ]にミラーをもぎ取られるレオパルド[ CV:福山潤 ]。1枚だけ残していったあたりはかなり作為的でしたが、レオパルドキャノン発射のためには絶対必要ということで、そのための1枚だったか。17話では壮大な出オチを演じたゆぴたん[ CV:市来光弘 ]ですが、今回はクサンチッペ[ CV:田中理恵 ]が完全に出オチキャラと化してました。今後果たしてクサンチッペの登場でシリアスになる事はあるのか?

さて、同じく17話で少しだけ姿が見えてきた「喫茶えにぐま」ですが、今回はその断片もなく謎のまま。一方で秋葉[ CV:MAKO ]アレイダ[ CV:中原麻衣 ]に拉致される。ほのか[ CV:牧野由依 ]は突如としてぶっ倒れる。レオパルドは復活したけど、その他の面々が大ピンチのようですが。

ところで。ニーナ[ CV:進藤尚美 ]のレオパルドに対する感想。俺は「めんどくさいヤツ」の方を支持します。そういや俺の周りにもこういうめんどくさいヤツがいるんだよな~と急に現実に戻されてしまった。

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宇宙をかける少女(第17話)

[ CV:斎藤桃子 ]のマフラー、まさか生き物だとは思わなかった。しかもその設定をこんなところまで引っ張るとは。そのマフラーことゆぴたん[ CV:市来光弘 ]の妙案がレオパルド[ CV:福山潤 ]を救うのか?と思いきや、結論だけ見るとベンケイ[ CV:内田直哉 ]が根性出して頑張った結果みんなが助かるという何とも素敵な方向に。ゆぴたんの登場は秋葉[ CV:MAKO ]を始め、全ての人に驚きだけを与えて再び眠りにつくという壮大な出オチだった気がする。

その後たどり着いたプロキシマの冠。着くなりほのか[ CV:牧野由依 ]が口にした「えにぐま」は、14話で神楽[ CV:中原麻衣 ]が何かメモのような物を残していたあの喫茶店。ついにつながるのか?と思いきや、喫茶えにぐまはどうやら既に無くなっている気配。誰かが移動させたんでしょうか?あのリクエストボードに貼られたメモの中身は謎のまま。カークウッドには無事帰還できたようだけど、引き続きストーリーはいい具合に盛り上がってます。

今回は次回予告も良かった。ほのかの「さよならジュピター。なして?」は木星の大気を詰めた缶詰の影響というオチのようです。最後の「なして?」は間違えなくヘリウムを吸った状態の声に対してだよね?まさか牧野由依がホントにヘリウム吸ったわけじゃないよな。

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