▼最終話
操緒[ CV:戸松遙 ]には「ヘタレ童貞!」とか凄い暴言を食らってましたが、智春[ CV:入野自由 ]は頑張った。塔貴也[ CV:川田紳司 ]が最後には助かってしまうところが個人的には少々納得はいかないけれども、智春の目的が塔貴也を葬り去ることではなく、二巡目の世界の今と未来を救うことだったわけで、その中には当然のように塔貴也のこれからの人生も含まれていたんだろう。智春という主人公の性格を考えれば、ここまで大きな物を背負いながら身内と戦わなくてはならないという状況を、よく乗り越えたと褒めるべきかな。
▼2ndシーズンとして
1stシーズン終了から3ヶ月の間があり、基本的には1stを見ていない人はお断りな展開。だったら分けなくても良いのにと思いつつ、1stからの不安定な作画が少しでも解消されればと思っていた。そういう意味ではデザインの雰囲気が少々変わってしまったりで残念な面もあったかな。とにかく登場人物が多くて、中心はもちろん智春と操緒、そして奏[ CV:野中藍 ]なんだけど、それ以外にも洛高メンバーがたくさん登場するので、覚えるのはかなり大変だった。それでも2ndシーズンは1stに比べてすんなりと人の名前と顔、ストーリー上の立ち位置が入ってくるようになった。それだけストーリーの中身が濃くて面白かったということもあるし、それぞれの登場人物の描き方が上手かったんだと思う。
▼3DCGとの融合
2DCGである通常のアニメーションと、3DCGであるアスラマキーナの融合。一昔前のアニメでは2DCGと3DCGを同じ画面には出せなかった。そこから少し進むと同じ画面に登場するものの、明らかに違和感ありまくりの絵になっていた。最近ではこの性格の異なる2つのCGがいとも簡単に同じ画面に同居している。そして今作でも同様。そして3DCGの動かし方もだいぶこなれてきている気がする。最終話でのアスラマキーナの戦いはかなりの迫力があったし、それでいて見た目の不自然さも皆無。もちろんサンジゲンのCG制作の力量も考慮しないといけない。2DCG(通常のアニメ絵部分)の作画クオリティには少々注文を付けたいけど、3DCGは文句なしのレベルだと思います。
▼近年まれに見るハッピーエンド
最終話、主要な登場人物は全て助かり、それぞれに自分たちの生活を取り戻した様子が描かれていた。最近のアニメでは世情を反映してなのか、どうしても重い方へエンディングを持って行こうとする傾向があったと思う。俺は重い方の展開がかなり好きではあるんだけど、やっぱりたまには純粋なハッピーエンドも欲しいよね。アスラクライン2の終わり方はハッピーエンドと言って良かったと思う。操緒は再び人間としての身体を取り戻すことが出来たし、冬琉[ CV:甲斐田裕子 ]も消滅を免れた。朱浬[ CV:田中理恵 ](朱莉なのか?)も助かったし、奏[ CV:野中藍 ]も非在化の心配が当面なくなった。そうそう、アニア[ CV:矢作紗友里 ]も元通り縮んだしね(笑)。