それでも町は廻っている(最終話:第12話)
▼最終話
モンブランの万年筆からスタートした歩鳥[ CV:小見川千明 ]作のどうしようもない小説。なにやら意味深なナレーション[ CV:上田耀司 ]にちょっと違和感はあったんだけど、最終話もそれ町らしく歩鳥が爆笑で締めてくれるに違いないと思ったのに。
Bパートは一転して超が付くくらいしんみりしてしまう展開に。いつもくだらない冗談を言い合ったり、どうでもいい小さな些細な事で揉めてみたり。これまで歩鳥が当たり前のように過ごしてきた日常が、急に遠くてとても大切で、そしてとても温かいものだったということに気づかされた。そして歩鳥も、今まで自分がどれだけ多くの人に支えられ、そして慕われていたかを強く実感したはず。それ故のあの涙だろう。
たぶん歩鳥は生き返るだろうと思っていた。最悪夢オチでも良い。病院のベッドに座る歩鳥の姿を見た双葉[ CV:矢澤りえか ]のはどんな気持ちだったのか?それはたぶん、最終話を見ていたほとんど全ての人と同じだったんじゃないだろうか。
こんなストーリーになるとは思ってなかったから、歩鳥が事故に遭った瞬間、「これで万年筆の事をうやむやにできるのでは?」と真っ先に考えていた俺。歩鳥の思考と俺の思考は近いのか?
▼原作にとらわれない構成
毎回、原作○巻の○話というテロップが流されていたように、内容は基本的に原作コミックスに沿っていると思われる。一方でその順番は、原作どおりではなく完全にバラバラ。最終話だって2巻13話、2巻14話となっていたくらいで、これをクライマックスに持ってくるあたり、上手い構成だな~と思わせる。どの場面、どの時間を切り出しても、丸子町商店街は回り続けている。最終話のナレーションに全てが集約されているような、そんな気がした。
▼普通なようで普通じゃない
何のことかと言えば、もちろん歩鳥やタッツン[ CV:悠木碧 ]、双葉に真田[ CV:入野自由 ]たちのこと。一見すると普通の高校生、特殊能力が使えるわけでもなく、武器を持って戦うわけでもない。それでも彼女たちの魅力はそのキャラクター性。それってやっぱり、普通じゃないってことだよね?歩鳥にしても真田にしても、とにかくみんな目が離せないんだよね。その一挙手一投足が人を引きつける。実に不思議な人たちだ。
▼綺麗なアプコン
一時はSHAFTのアニメと聞くと、輪郭がボケボケで全体的に黄色味がかった悲惨な画質を連想することは、極めて自然なことだった。最近はマスター素材のフォーマットがおそらく良くなったんだろう。このクオリティなら十分に見られるレベル。新房監督作品にありがちな小ネタも超絶的なカット割りもそんなに多くなくて、力を入れずにゆったりと見られるのも嬉しい。歩鳥の太ももとか太ももとか太ももとか、エロさにもかなりこだわった作画でした。
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