キルミーベイベー（最終話：第13話）

▼最終話
最終話はキレキレだったな～。キルミーベイベーでここまで笑ったのは初めてじゃないか？まず最初の手錠ネタが良かった。手で鎖を切ろうとして、ソーニャ[ CV:田村睦心 ]とやすな[ CV:赤崎千夏 ]が激突したところは、大いに笑わせてもらいました。

その後もやすなのくしゃみで石が直撃してるし、ソーニャがいつもと違ってやすなに相当振り回されてるところが、実に面白かった。誕生日のプレゼントの積み間違いとか、ホントのホントに最後のちょっとだけ、良い話だったりと、いつもこんな内容ならもうちょっと違った印象になったのにと思うくらい、良く出来た最終話だった。

▼長い
俺はこの作品に30分って尺は要らないと思う。時々笑えるエピソードもあるにはあるんだけど、ネタがお約束すぎたり、笑いどころかなかったり、退屈な時の方が多かった。どうせならもう少し笑いを凝縮して、15分くらいの尺に収めた方が良かったのでは？

やっぱり登場人物が極度に少ないっていうのが、それを助長してるのかなぁ。ワンパターンな笑いって、俺は嫌いじゃ無いんだけど、どうしてもこの作品のお約束では、素直に笑えなかった。少なくとも、俺の笑いのツボとこの作品の方向性は、なかなか一致してくれなかった。

▼シンプルでわかりやすいキャラクター
おバカですぐ調子に乗るやすなと、クールにやすなをスルーするソーニャ。やすなはいつも大して変わらないのに、ごく希に冷静にソーニャに突っ込む。いつも華麗にやり過ごすソーニャも、時々やすなのあまりにしつこい煽りに、ついつい乗せられてしまう。

そのいつもとは違う二人のエピソードは、素直に面白かったな～。とは言え、結局はそれも小ネタでしかないから、1回のストーリーの中ではどうしてもインパクトは薄い。その点、あぎり[ CV:高部あい ]は登場頻度からしてちょうど良い具合だったんじゃ無いか？

▼デフォルメ作画
キャラクターも少ないし、いつも同じような背景だし、作画にかかるパワーもあまり多くないと思う。だからと言って手抜きがあったわけじゃないと思う。"思う"と言ってるのは、この手のデフォルメキャラデザの作品って、あんまりクオリティの差が出ないんだよね。

思えば登場人物も少ないから、キャストへのギャラも少なくて済むだろうし、色々と省エネな作品のような気がしてきた。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第12話）

今回は敢えてソーニャ[ CV:田村睦心 ]が弱みを見せるようなエピソードを集めたのか？いつものお約束とはちょっと違うやすな[ CV:赤崎千夏 ]とソーニャの絡みは、なかなか面白かった。

中でも笑わせてもらったのは、「防弾チョッキ」だな。防弾だから殴っても平気、っていう発想が既に無茶苦茶な気がするんだけど、「着てないことがバレるのがイヤ！」というソーニャの意地っぱりな性格が、そこに突っ込む余裕を与えず。しかも最初からやすなにはバレてるときた（笑）。

加えて、ソーニャが必要以上に気を遣った「正義のヒーローと悪者」のたとえを、妙に冷静な突っ込みで全否定。時々現れるこのやすなの「大人キャラ」が実に良い。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第11話）

今回のオチは良い意味で裏切られた。やすな[ CV:赤崎千夏 ]の「なんちゃんって魔法少女」でソーニャ[ CV:田村睦心 ]に何か起こるところまでは、何となく予想は出来た。あぎり[ CV:高部あい ]が出てきて、ちょっとビックリ。

まぁここまでは普通の驚きだったんだけど、場面が部室に移動して「まさか？」と思ったところで、ロッカーオープン。いやぁ、ソーニャの怯えた表情をこんなところで拝めるなんて。あぎりの忍法は、基本的に忍法でもなんでもないんだけど、時々、こういうウルトラCがあるんだよな。

一方で、いつも通りの忍法の方は？今回は何故か突如開催された餅つき。というか、あの変わり身と分身はどこの誰？あぎりが無傷という意味では確かに忍法なんだけど、明らかに誰か他の人が犠牲になってる気が。そして忍者と言えば、ハットリ君よろしく、凧がお約束かと思っていたのに。凧揚げには出番無しだったな。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第10話）

「バカは風邪を引かない」のお約束を、そのおバカさゆえにクリアしてしまうやすな[ CV:赤崎千夏 ]とは、これいかに。しかし、小学生ぐらいの時って、雪が降ると絶対に食べたよな（笑）。まぁこんなのは雪が珍しい地域だけだと思うけど。雨水をコップに注がれても絶対に飲みたくないのにねぇ。不思議。あれ、やすなって小学生だっけ？

今回も「腹を抱えて大爆笑」とは残念ながらならないけど、ネタ的にはそれなりにまとまってた気がする。ラジコン、折紙、そして雪。雪の方はお約束が中心で、やすながボケる前からほとんどオチが見えてた。わかりやすいと言えばそれまでだけど、「そうきたか！」という意外性の笑いはなし。

意外と言えば、ラジコンのほうかなぁ。俺はてっきり、やすながソーニャ[ CV:田村睦心 ]の頭にアンテナ設置すると思ったのに。自分の頭に置いて、いったいやすなは何が楽しいんだ（笑）。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第9話）

いや～、今回は最初から最後まで俺のツボにはまるネタはなく。全体をとおして1つのテーマがあったわけでもなかったし、特筆すべき点もないかなぁ。

もしあぎり[ CV:高部あい ]が登場せず、最後までやすな[ CV:赤崎千夏 ]とソーニャ[ CV:田村睦心 ]だけで話が終われば、それはそれでオチとしてアリかと思ったけど、何かとってつけたように最後だけ顔見せ。

まぁやすながあの亀をつり上げた時点で、明らかにそれっぽい模様が亀に入っていたのに、ソーニャも一緒にスルーだったからな。アレは普通、気がつくだろ。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第8話）

やすな[ CV:赤崎千夏 ]が一斗缶を予定通り頭に装着！そしてそのすぐ横には、「どうぞどうぞ」と言わんばかりに電信柱が鎮座。これはもうお約束。あとはいつ、やすなが電柱に向かって突撃してくれるかを待つばかり。

そんなお約束もさることながら、俺としてはソーニャ[ CV:田村睦心 ]が満タンのサラダ油を、（おそらく）一滴も残すことなく、一斗缶に注ぎ込んでくれたところで、急に計算したくなった。一斗缶の「一斗」は量の単位で18Lなんだって。そしてソーニャが持っていたよく見るあの形状のサラダ油は、おおむね1300gらしい。サラダ油にはJIS規格があって（ビックリ）、比重が約0.9と決まってるとのこと。つまり1300gだと1.2Lくらいか？

やすなの顔の体積がどれだけあるか分からないけど、俺はもっと「たっぷたっぷ」に油が注がれたイメージだったんだけど、総量で比べると意外と大した量は入れてない事が判明。いや、それを計算してどうするんだと言われれば、まぁそれまでなんだけども（笑）。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第7話）

紅白帽を装備したじーさんを馬にしていざ受付！なんか妙にシュールな一コマに、ちょっとハマッた。そもそも、文化祭の出し物のネタでやすな[ CV:赤崎千夏 ]がいつも通りの大騒ぎをしていたはずなのに、結局その文化祭は無しですか。ネタだけ振って使わないってのは、ある意味で新鮮かも・・。

今回は、全体的な傾向としていつもならやすなが一人で大はしゃぎして終わるところ、かなりソーニャ[ CV:田村睦心 ]が付き合ってくれるようになった気がした。特にハエ叩きをブンブンと振り回して"蚊"を追っかけ回すソーニャが、なにやら妙に可愛い。こちらは、デコが派手に刺されてるというオチが付いてました。

今まで「テンポは良いけどイマイチ笑いのツボにはまらない」と俺には感じていたけれど、今回はストーリー性というか、1話の中でのエピソードのまとまりは全く無かったけれど、ソーニャが珍しくやすなに言いくるめられたりしてるシーンが多くて、気がつけば意外と楽しめたかも。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第6話）

今回は水着回！・・・・とは言わないか。一応、やすな[ CV:赤崎千夏 ]のスク水が1カットだけの誰得披露。どうせなら水草まみれになったドロドロやすなの方が見たかったような気はする。しかしあの状況で、何事も無かったかのように放課後を迎えるとは・・。

ところで、ソーニャ[ CV:田村睦心 ]がどんな処に住んでいるのか！これはやすなじゃなくても俺もすげー気になる。とは言っても、目隠しと耳栓で連れて行ける範囲って事は、実はそんな遠くない場所ってのはバレバレなんだけども。

そして着いたところは・・・純和風。これは意外。殺し屋と言えば、殺風景なワンルームマンションと相場が決まっているはずなのに。そんな驚きもつかの間、ネタバラしが実に早いこと（笑）。そう言えば、あぎり[ CV:高部あい ]の家って、前に来たこと無かったっけ？

今回は全体を通したテンポとしては悪くなかったと思う。相変わらず俺の笑いのツボにはほとんどはまらないけど。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第5話）

4話がそこそこ楽しめたので、そのままの勢いで行ってくれるかと少し期待してたんだけど、今回は俺としてはパワーダウンだったかなぁ。前回と違ってやすな[ CV:赤崎千夏 ]がソーニャ[ CV:田村睦心 ]に痛めつけられるいつものパターンしかなったからかも。

今回、俺が一番面白かったと思ったのは、ソーニャの輪投げチャレンジだな。「当てたらあげる」のおじさんの言葉から、「もしかして綺麗に入りすぎて、あの奇妙な人形に輪が触らない、みたいなオチなのか？」という予想で挑んだものの、まさか首をちょん切ってくれるとは。

一方で、やすなの人形劇はもう少しオチが欲しかった。ギャグ作品にはどうしてもオチを求めてしまうんだけど、この作品の場合、微妙にやりっぱなしの感があるんだよね。そこが俺の期待感とすれ違ってるせいで、少々退屈な展開に見えるんだろう。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF

キルミーベイベー（第4話）

今までそれほど面白いと思ってなかったけど、今回はそこそこ良かったんじゃない？なによりもAパートには「夏」っていうテーマがあったので、見ている方も分かりやすかった。やっぱり笑いにはある程度の「お題」が用意されていないとね。元々ストーリーがある作品じゃないから、散漫になりやすいし。

中でもやすな[ CV:赤崎千夏 ]とソーニャ[ CV:田村睦心 ]のアイスを巡る攻防はなかなかに熱かった（笑）。そこに水を差しに来たあぎり[ CV:高部あい ]の「あたりを当てる忍法」は、それを口にした瞬間にオチが分かったけどね。

同じくBパートの「手裏剣」ならぬ「ブーメラン」ネタも、オチとしては実に分かりやすい。しかし偽やすなの方は完全に騙された。というか、そもそもあの偽やすな二人は何なの。そういう意味では、Bパートは今までのキルミーベイベーっぽい内容だったかな・・。

キルミーベイベー（@TBS） / アニメーション制作：J.C.STAFF