モーレツ宇宙海賊(最終話:第26話)
▼最終話
劇場版ときましたか!これは素直に楽しみだなぁ。茉莉香[ CV:小松未可子 ]の「さぁ、海賊の時間だ!!」のかけ声に、嬉しいようで寂しいような気がしていたから、再び茉莉香の活躍を見られるかと思うと、テンション上がってくるよね。このタイミングの発表だと・・早くて来年の春ぐらいか?
その茉莉香、TVシリーズ最後の大仕事。今回は茉莉香に軍配が上がったけれど、クォーツ[ CV:三瓶由布子 ]は取り逃がしたわけだし、この二人の因縁の対決は、まだまだ始まったばかりだろうな。鉄の髭[ CV:小山力也 ]の方は、案の定、茉莉香の父親だったわけだけど、こちらも最後は茉莉香と会話することも無く。それはそれでちょっと寂しいと思ってたから、これもまた劇場版への楽しみが増えたってことだよね。
まぁそれにしても、最後までジェニー[ CV:佐藤利奈 ]とリン[ CV:日笠陽子 ]は見せつけてくれるじゃないの!恋愛排除のこの作品で、唯一描かれたちょっと特殊なお二人の関係、最終話でも美味しいところを持っていくな。
▼丁寧なストーリー展開
2クール、それも分割じゃなくて半年スパンの26話構成とあって、序盤からじっくりと世界観を構築して、キャラクターを定着させて、そして成長させていこうっていう、シリーズ構成が凄くしっかりしていた印象だ。
だからこそ、茉莉香の言葉や選択、行動にも納得感があるし、俺も茉莉香と一緒に成長してきたっていう、そんな錯覚を思う存分楽しめる。そして同時に、やっぱり茉莉香って凄いなっていう感心も。スペースオペラとなると、派手な戦闘だったり、男臭い根性やロマンだったりがお約束の中、ここまで軽いノリで、しかしその実は骨太な世界観とキャラクターが生きている作品になるとは、絵柄とタイトルだけじゃとても想像出来ない。
派手さという面では何か抜き出た物がある訳じゃないけれど、見れば見るほど味が出てくる、そんな作品だったと思う。
▼茉莉香ってすごいや
そう、結論はそこ。やっぱり茉莉香ってすごい。海賊っていう自分の運命を受け入れる覚悟もそうだし、何度となく訪れた弁天丸のピンチも、機転を利かせて乗り切るときもあれば、覚悟を決めて正面突破で事なきを得ることも。
そしてそんな彼女を支える、弁天丸のクルーやチアキ[ CV:花澤香菜 ]。グリューエル[ CV:戸松遙 ]とグリュンヒルデ[ CV:金元寿子 ]のセレニティ皇女姉妹。茉莉香の人柄が、こういう人たちを引きつけてるってことが、よ~く伝わってくる。
女子高生主人公に、圧倒される作品なんてそうそうあるもんじゃないけれど、茉莉香だけは特別だわ。
▼SF感と古くささ
外観はかなりボロボロの弁天丸。今どきあの操縦方法はどうなの?と思うくらいのレトロ感。一方で、近未来的な電子戦やレーザー兵器。そのままだと相容れないこの古さと新しさを、映像的には上手いこと融合。宇宙空間での効果音はまぁ演出として、許容範囲ってことで。
キャラクター面では、もうちょっと茉莉香に女の子らしくして欲しかったかも(笑)。結局最後まで、そのボサボサの髪の毛はボサボサのままでした。
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