レベルE(最終話:第13話)
▼最終話
ルナ[ CV:中川翔子 ]の裏をかいた王子[ CV:浪川大輔 ]、やはり頭の回転は人並み外れてるな。そう感心していたところを、もう1度ルナがひっくり返した!あの王子のさらに斜め上を行くとは・・・。二転三転する今回の事件の真実。次から次へとネタ晴らしで、厚みのある展開で終始楽しめた。
普通に考えると、あの王子の"ホクロの話"はブラフなんだよな~。つまり本物のルナにはホクロがないんだとばかり俺は思った。だから、あの場ではニセモノと思い込んでいたルナがホクロを見せたとき、俺はてっきり「ホクロがある=ニセモノ」という図式に王子が持ち込んだものとばっかり。
さらには王子の選択も予想外。結婚を宣言したあの時点で、王子はルナをニセモノと認識していたわけで、まさかそのニセモノと結婚するとは。いや、王子にとってはニセモノとかはどうでも良かったんだよな、きっと。これだけ大がかり面白い事をやってのける女の子だから、結婚したってことだろうから。だからそれが本物のルナ王女だったってことは、王子にとってさらに面白い要素が1つ増えた。
それにしてもこれで泣きを見るのはクラフト[ CV:子安武人 ]ってことが決定(笑)。ディスクン星人に思いっきり顔面はぶん殴られるし、最後までロクなことが無かったな。最終話に繋がる12話、そしてこの13話のエピソードは会心の出来だ。
▼16年の時を経て
OPで「(c)1995年-1997年」とテロップされるように、この作品の原作はなんと16年前に発表された物。16年前って・・俺何してたんだ?まだスレイヤーズとかも始まってない頃?エヴァってそんくらい前だっけ?そんな昔の作品を引っ張り出してきてまでアニメ化した割には、正直なところ微妙なデキだった。これは元々原作のストーリーの問題なんだろうか?面白いエピソードとつまらないエピソードがあまりにも極端だし、前半は面白かったのにオチが最悪なまでのダメッぷりだったり。最終話でなんとか面目は保ったけれど、アニメ化するエピソードをもう少し選ぶ余地はなかったんだろうか?
▼頑張れ!クラフト!
この作品の場合は、あまりキャラクターに入れ込んで世界観を楽しむという要素は無かったと思うけれど、敢えてこの作品と言えば誰?と問われれば、俺の答えはクラフトだ。このクラフトが良い具合に痛い目にあってくれるかどうか。それがこの作品の面白さとリンクしていたように思う。クラフトが登場しないストーリーはやっぱりちょっと味気なかったし、本気で王子を嫌ってるクラフトが面白くて仕方なかった。子安武人というキャスティングもハマってた。
▼やはり絵も古い
作品が古ければ、絵柄の雰囲気も古くさい。決して作画が雑だった訳じゃないと思うけれど、それほどテクニックとかパワーを要するシーンも多くなかったように思うし、可もなく不可もなくの及第点ってところかなぁ。色使いは割と単調で、ストーリーが面白くないときはその単調さがつまらなさに輪をかけていたような気もする。
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