セキレイ~Pure Engagement~(最終話:第13話)
▼最終話
アニメ第2期も遂にフィナーレ!「to be continued」の文字のとおり、ストーリーとしてはいよいよこれから本番というところでの終了。それでもひとまずは「お疲れさま」という言葉をかけてあげたくなる。1期よりも戦いという意味での激しさや厳しさは無かったかもしれない。けれど、傷ついて倒れた皆人と結[ CV:早水沙織 ]の前に立ちはだかったのは、遅れてやってきた真打ち正義のヒーローではなく、皆人との絆を深め合ったセキレイたち。あのシーンに、この第2期の作品のテーマがギュッと詰まっていたような気がして、グッときた。
とは言え、放送は最終話を迎えても、その内容は気になることだらけ。御中[ CV:関俊彦 ]が商品としていたアレ。松[ CV:遠藤綾 ]が「8」と書かれた同じ形状の物を持っていたよな。普通に考えるとあれはセキレイNo。ということは、No.8は結の中に眠っていると思われる結女(ゆめ)[ CV:早水沙織 ]と関係がある物ってことだよな?No.1ということは・・美哉[ CV:大原さやか ]と関係があるのは明らかだ。
それ以外にも草野[ CV:花澤香菜 ]と椎菜[ CV:石塚さより ]の兄妹再会も、皆人[ CV:立花慎之介 ]とユカリ[ CV:阿澄佳奈 ]の兄妹対決も拝めないまま。懲罰部隊だって健在だし、氷峨[ CV:諏訪部順一 ]の存在も不気味。最終話を迎えて尚、ますますこの先が気になる要素ばかりをちりばめ、そしてto be continuedときたか。1期と2期のテレビシリーズの間が丸2年。果たしてこの続きの映像化はいつのことになるんだろうか。
▼皆人の元へ集うセキレイたち
今期、新たに皆人のセキレイとなったのは風花[ CV:ゆかな ]と焔[ CV:甲斐田ゆき ]。この二人のセキレイ、皆人を葦牙として認めるということに対して、それぞれ心の中に大きなわだかまりを最初は持っていたはず。二人とも1期からの登場人物だし、皆人と結たちの生活を目の当たりにしていながら、敢えてその輪の中に入らないという選択をしていたんだから。それ故に、この二人が皆人を葦牙として認める過程はドラマとして成立する。単なるラブコメという枠を越えて、皆人との絆を求めるセキレイの姿。今期もそのストーリーのクオリティは健在。
▼皆人の元を去ったセキレイ
一方で、皆人の元を去ったセキレイもいる。鈿女[ CV:生天目仁美 ]だ。風花と焔の存在と同じく、鈿女の存在は今期のストーリーの中でも印象に残っている。1期で初めて出雲荘にやってきた皆人を温かく迎えてくれた一人だったし、一方で何か重い物を背負っているような、時折見せる暗い表情と裏家業。葦牙である千穂[ CV:石塚さより ]のため、最後は皆人と対峙することを選んだ鈿女。その結果が出ても尚、千穂も皆人も決して後ろを向くような事は無かった。虚しさと同時に、鈿女の存在は消えても千穂と鈿女の絆は消えていないという事実。それぞれのキャラクターに対して用意されたドラマ。その内容は今期もやはり秀逸だった。
▼独特の絵
基本的にみんな巨乳。これは俺的には少々、いやかなりマイナスではあるけれど・・。ストーリーの質が高いので、そういう自分の好みを気にすることを忘れて没頭できる作品だと思う。13話通しての作画クオリティという点でも、今期はケチを付けるところがほとんど無かったと思うし、セキレイたちの喜怒哀楽も見ていて楽しくなる。そもそも実写じゃないことを考えると変な言い方だけれど、不自然という印象をほとんど受けなかった。それだけ作品の内容と絵のクオリティのバランスが取れていたってことだと思う。1話で派手に打ち上げたお色気花火も、結局今期は1話限り。これも選択としては良かったんじゃないでしょうか。内容勝負!ってことで。
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