TARI TARI(最終話:第13話)
▼最終話
校長[ CV:宝亀克寿 ]の頑張りと教頭[ CV:田中敦子 ]の計らいで、合唱部(時々バドミントン部)にとってこれ以上ない、最高のステージ。ちょっと出来すぎな気もするけど、これも和奏[ CV:高垣彩陽 ]たちが頑張ってきた成果。このくらいの事はしてあげないとね。
学校がなくなってしまう事は避けようがなかったし、卒業と同時に5人がそれぞれの道を歩き出す。それが何となく見えていたからこそ、あのステージがかけがえのない時間って感じる事が出来る。こんな立派な学生生活は到底送ってないけど(笑)、俺もあの瞬間、観客席から合唱部の作り出す空間を共有していたような、そんな満足感でいっぱいだ。
もう聞くことはないかと思っていた「心の旋律」の合唱版を耳にしながら、そして潮風のハーモニーと共に5人のそれぞれの日常を眺めながら、終わってしまったという寂しさよりも、これからまた始まるぞ!っていう、そんな前向きな気持ちにさせてくれた最終話だった。
▼これぞ青春!
歌と音楽。この作品の中心にあるテーマであり、そしてこの作品の唯一のテーマでもある。学園モノとなると、普通はここに恋愛要素が絡んでくるんだけど、大智[ CV:島崎信長 ]がちょっとだけ紗羽[ CV:早見沙織 ]を気にする素振りを見せた以外は、恋愛描写は一切無し。
1クール作品と言うことを考えると、俺は敢えてこういう構成にしたのは正解だったと思うな。もちろん、和奏や来夏[ CV:瀬戸麻沙美 ]の恋物語も見てみたいという気はするけれどね。それでも彼女たちが一生懸命に取り組んだ"歌"に対する気持ちは、それにも負けないくらい熱かった!
▼親近感のあるキャラクター
この作品の登場人物は、とにかくリアルなんだよね。それはキャラデザがとか、そういう事じゃなくて、こういう人がリアルでいたとしても、何の違和感も無いっていう意味で。その"ありふれた"キャラクターをここまで魅力的に育て上げたシナリオも秀逸だし、作品としてのバランスがとにかく光った。
ちなみに、俺はやっぱり紗羽が良いかな~。というか一番人気は明らかに紗羽だよな?そして女の子の中では・・・次点に来夏。メインヒロインであるはずの和奏は3番手になっちゃうよな、どうしても。紗羽の留学がどんな結果になったのか、その将来を見てみたい。OVAとまでは言わないから、ドラマCDでアフターストーリーを出してくれないかな~。
▼P.A.クオリティ
P.A.WORKSの作る画の世界観には、いつも何も感じない。この言い方は正しくなくて、正確には「違和感が無い」が正しい。動画にこだわるP.A.WORKSだけあって、どの作品もそうなんだけど、キャラクターの動き出しから動き終わりまで、圧倒的に自然。
それは人の動きをちゃんと真面目に画に起こしているからだと思うし、動画そのものに対するこだわりがあってこそのクオリティ。これからもP.A.WORKSには真面目な画作りにこだわって欲しい。そしてそのクオリティには、必ず結果が返ってくると思う。俺もマラソン参加中です!イベントはハズれたけどね・・。
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